文化

2025.12.22

COEXビョルマダン図書館に飾られた大型クリスマスツリーを眺める市民たち=11月26日、ソウル

COEXビョルマダン図書館に飾られた大型クリスマスツリーを眺める市民たち=11月26日、ソウル


[アフメットジャヴァ・アイスル] 
[写真=イ・ジョンウ]

ソウルのクリスマスシーズンは、冬の到来を前にした11月からスタートする。ハロウィンの飾りが片付くのを待たずして、都心の至る所でクリスマスツリーの明かりが灯り、街中にキャロルが流れ始める。

韓国におけるクリスマスは、宗教的な意味合いよりも国民的な一大イベントとして根付いている。家族や恋人、友人と親密に過ごす温かい祝日であり、街には特別な高揚感が漂い、人々の足取りにもゆったりとした余裕が感じられる。

クリスマスに向けた準備で最も早く動き出すのは、デパートや商店街だ。外壁を彩る大型ツリーや華やかなイルミネーションは、年を追うごとに規模も華やかさも増している。こうした装飾が街のシンボルとなり、夜になると、街全体がまるで巨大な舞台のように輝きを放つ。道行く人は皆、思わず足を止め、カメラを向けてその光景を写真に収める。

室内でもクリスマスの雰囲気を十分に楽しめる。年末を彩る季節限定のグッズが棚いっぱいに並び、ベーカリーコーナーには赤いリボンで飾られたイチゴケーキや、ドイツを代表するクリスマスパンであるシュトーレンがずらりと並ぶ。ケーキの予約が一か月も前から殺到する様子からも、街全体がクリスマスを心待ちにしていることがうかがえる。

光化門広場で開かれた「2025ソウルウィンターフェスタ」=14日、ソウル

光化門広場で開かれた「2025ソウルウィンターフェスタ」=14日、ソウル


街頭イベントも盛り上がりを見せている。光化門一帯では来月4日までクリスマスマーケットが開かれ、清渓川沿いの「ソウルランタンフェスティバル」が夜空を彩る。華やかな装飾やフォトスポットでにぎわう通りには夜遅くまで人々が行き交い、冬のソウル広場スケート場には、氷上を滑走する音と楽しげな笑い声が響き渡る。寒さの中にもかかわらず、街全体が温かい雰囲気に包まれている。

年末のもうひとつの風景は「分かち合い」だ。街のあちこちで鐘の音が響き、慈善鍋や募金箱が並ぶ。企業も年末の寄付キャンペーンを始め、光化門広場の「愛の温度塔」では寄付の状況が温度で示され、年末のぬくもりを目にすることができる。クリスマスは、人々の心を分かち合う時間になる。

慈善鍋にお金を入れる子どもたち=11月28日、ソウル

慈善鍋にお金を入れる子どもたち=11月28日、ソウル


今年のクリスマスに雪は降るだろうか。韓国人にとって、「ホワイトクリスマス」は特別な夢のひとときとされる。雪が舞い降りる瞬間、華やかな装飾はさらに輝きを増し、何気ない街並みさえもまるで映画のワンシーンへと変貌する。毎年、ホワイトクリスマスになることを期待し、待ち望んだ瞬間が訪れると、胸が高鳴るのだ。

クリスマスツリーや甘いケーキ、希望とときめきにあふれる12月。毎年繰り返される光景でありながら、この時期ならではの雰囲気が街を特別なものにしている。

aisylu@korea.kr