2026年7月、第48回世界遺産委員会総会が韓国の釜山(プサン)で開かれる。コリアネットは、今回の総会が持つ意味を改めて見つめ直すとともに、現在韓国が世界遺産暫定リストに登録している12カ所のうち、注目の6カ所を厳選して紹介する。

14世紀に築かれた城郭である漢陽都城。朝鮮の都、漢陽を防衛する役割を担った。今やソウル都心の歴史遺産となり、市民と観光客がよく足を運ぶ探訪コースとして定着している。写真は、漢陽都城の駱山区間を散策する市民の様子
都の行政と生活を囲む漢陽都城
漢陽都城(ハニャンドソン)は、都の境界を画定し、外敵の侵入を退けるために築かれた首都の防壁だ。14世紀後半に初めて築城され、15世紀に大規模な改築が実施された。平地に築かれた初期の土城区間を石城へと造り替えることで、防衛体系を大幅に強化した。
全長18.6kmのうち、約12.8kmの区間は原型のまま、あるいは修復された状態で現存している。門楼や城郭も原型を留めており、朝鮮時代の建築技術や都市文化を今に伝えている。
歴史と日常が交差する「北漢山城の大西門(デソムン)」。この門は、16ある城門の中で最も低い標高に位置し、かつては城内に住む人々が日常的に利用する通路であった。現在は、国内外から訪れる観光客を代表的な登山コースへと導く、主要な関門としての役割を担っている。
蕩春台城の城門である弘智門(ホンジムン)。1921年の洪水で弘智門と五間水門(オガンスムン)が崩壊したが、1977年に実施された蕩春台城の整備事業に伴い復元された。
北漢山城から望むソウル都心の風景
時代とともに受け継がれてきた人類の文化遺産
「漢陽の首都城郭」は、特定の時期に完成した建築物ではない。まさに、14世紀末から18世紀初めに至るまで、数世紀にわたり段階的に構築されてきた防衛体系だ。城壁の至る所に残る不揃いな石材の形状や積み方からは、当時の築城技術と時代の痕跡をうかがい知ることができる。
特に、山の地形を最大限活用する「包谷式」と呼ばれる北東アジアの伝統的な城郭の築城を創造的に継承している点が需要である。韓半島の首都城郭が自の発展を遂げてきた過程を鮮明に示しており、その歴史的・文化的価値は極めて高い。
現存する世界の都城の中でも、極めて長い年月にわたりその機能を維持してきた「漢陽の首都城郭」。山河と城壁に守られたその堅牢な防衛網は、単なる防御施設という枠を超え、「ソウル」という都市のアイデンティティを形成する根幹を成している。それは、一つの都市、ひいては国家の誕生と今日までの歩みを証明する、生きた歴史の記録といえるだろう。
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