文化

2026.03.27

ハン・ガン氏の長編小説、『別れを告げない』が全米批評家協会(NBCC)の「小説部門」で受賞作に選ばれた。写真は、授賞式でハン・ガン氏の受賞コメントを代読するアメリカの出版社の関係者=26日(現地時間)、ニューヨーク、全米批評家協会のユーチューブ動画からキャプチャー

ハン・ガン氏の長編小説、『別れを告げない』が全米批評家協会(NBCC)の「小説部門」で受賞作に選ばれた。写真は、授賞式でハン・ガン氏の受賞コメントを代読するアメリカの出版社の関係者=26日(現地時間)、ニューヨーク、全米批評家協会のユーチューブ動画からキャプチャー


[シャルル・オドゥアン]

作家のハン・ガン氏の長編小説、『別れを告げない(We Do Not Part)』が、全米批評家協会(NBCC)の「小説部門」で受賞作に選ばれた。

NBCCは、26日(現地時間)、米ニューヨークで授賞式を開催し、イ・イェウォン氏とペイジ・モリス氏共訳の『別れを告げない』を受賞作として選定したと発表した。

小説部門で、韓国の作家の作品が選ばれたのは今回が初めて。2024年には、キム・へスン詩人の詩集『翼の幻想痛(Phantom Pain Wings)』が全米批評家協会・詩部門で受賞している。

NBCCは、『別れを告げない』について、「済州4・3事件が残したトラウマを繊細に描き出した」とし、「喪失の中で、創造と真実を探求した作品」と評した。また、「この芸術的な小説は、不思議な雰囲気を漂わせ、深い余韻を残す」と賛辞を贈った。

本作は、済州4・3事件という悲劇と人間の苦しみを3人の女性の視点で描いたもの。韓国文学翻訳院の体系的な支援を受け、英語やフランス語など、13の言語で翻訳・出版された。

韓国文学翻訳院のチョン・スヨン院長は、「今回の受賞は、韓国文学の卓越した芸術性が世界で改めて認められた、非常に意義深い快挙だ」と述べた。

NBCCは、メディアと出版業界の批評家によって設立された非営利団体だ。1975年から英語で出版された作品のうち、小説(Fiction)、非小説(Nonfiction)、伝記(Biography)、自伝(Autobiography)、詩(Poetry)、批評(Criticism)の6の部門で、毎年最も優れた作品を選定し、授賞している。

『別れを告げない』英語版の表紙=韓国文学翻訳院

『別れを告げない』英語版の表紙=韓国文学翻訳院


一方、今年1月には「国際アンデルセン賞」の作家部門でイ・グミ氏が最終候補に選ばれた。同賞は、「児童文学のノーベル賞」とされ、受賞への期待が高まっている。イ・グミ氏が最終候補にノミネートされたのは、2024年に続き、2回目となる。受賞者は、4月13日にイタリア・ボローニャで開かれるボローニャ国際児童図書展で発表される予定だ。

「国際アンデルセン賞」は、国際児童図書評議会(IBBY)が主催する、児童文学界では最も権威のある賞。2年ごとに作家・画家部門で1人ずつ選定されることから、希少価値の高い賞と言える。韓国人では、2022年に作家のイ・スジ氏が画家賞を受賞している。

caudouin@korea.kr