文化

2026.04.08

毎年春と秋の年2回開催される文化遺産祭り「宮中文化祝典」には、昨年、約137万人の観覧客が訪れ、過去最多を更新した。写真は、昨年4月に景福宮(キョンボックン)一帯で行われた春の宮中文化祝典の開幕式=国会遺産庁

毎年春と秋の年2回開催される文化遺産祭り「宮中文化祝典」には、昨年、約137万人の観覧客が訪れ、過去最多を更新した。写真は、昨年4月に景福宮(キョンボックン)一帯で行われた春の宮中文化祝典の開幕式=国会遺産庁


[ソウル=シャルル・オドゥアン]
[写真=国家遺産庁]

春日和の中、韓国の伝統文化を満喫できる「第12回宮中文化祝典」が、今月25日から来月3日までの9日間、ソウルの宮殿と宗廟(チョンミョ)で開催される。

開幕式は、24日に景福宮(キョンボックン)の興礼門(フンネムン)広場で行われる予定で、「2025年アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議」の文化行事の総監督を務めたヤン・ジョンウンさんが演出を担当。宮廷美学とK―コンテンツの感覚が融合した公演が披露される。

景福宮では、朝鮮時代の宮殿を再現した大規模な体験プログラムをはじめ、宮廷の芸術家と会える行事や無形文化遺産の伝承者と共に楽しめるプログラムが来場者を迎える。多彩な子ども向けプログラムも展開される予定だ。

昌徳宮(チャンドックン)では、早朝と夜間に宮殿めぐりをする特別プログラムが行われる。1828年に孝明(ヒョミョン)世子(後に文祖と追尊)が母の純元(スヌォン)王后(朝鮮第23代国王・純祖の妃)の40歳の誕生日を祝い、宴会を準備する過程を体験できるプログラムもある。仁政殿(インジョンジョン)では、寿斉天(スゼチョン)、太平歌(テピョンガ)、アリランなど、空間全体が韓国伝統音楽である国楽(クガク)の旋律に包まれる。

昨年4月に徳寿宮(ドクスクン)で「皇帝の食卓」の体験イベントが行われた際の様子=国家遺産庁

昨年4月に徳寿宮(ドクスクン)で「皇帝の食卓」の体験イベントが行われた際の様子=国家遺産庁


徳寿宮(ドクスクン)では、大韓帝国皇室の音楽と食文化が体験できるプログラムが用意される。静観軒(チョングァノン)では、大韓帝国の初代皇帝である高宗(コジョン)が嗜んでいたヤンタングク(大韓帝国で初めてのコーヒー)を試飲し、当時の多彩な趣味に触れることができる。重明殿(チュンミョンジョン)では、外国人観覧客向けに皇室宴会の試食会が行われ、宮中料理の味と歴史を伝える。

一方、昌慶宮(チャンギョングン)では、王と王妃の日常に触れるプログラムも用意。迎春軒(ヨンチュノン)では、1人用の机で読書をしつつ、宮中茶が楽しめる。また、大温室では香り袋作り体験ができる。通明殿(トンミョンジョン)で、女官の案内により王妃と対面する体験型の演劇は、ここならではのプログラム。その他にも、国の無形文化遺産に登録されている工芸品展の鑑賞と、韓国伝統の風呂敷「ポジャギ」作り体験もでき、多彩なプログラムで来場者を楽しませる。

昨年4月に宗廟で行われた「宗廟祭礼楽」の夜間公演の様子=国家遺産庁

昨年4月に宗廟で行われた「宗廟祭礼楽」の夜間公演の様子=国家遺産庁


また、慶熙宮(キョンヒグン)の興化門(フンファムン)から崇政門(スンジョンムン)にわたって国家遺産振興院の芸術団による華やかなキルノリ(メインステージまで楽器を演奏しながら移動する行列)が続く。宮殿の庭では、獅子舞や珍島(チンド)鼓ノリ、パングッ(韓国伝統の民俗芸能)など、躍動感溢れる伝統芸能が繰り広げられる。宗廟では、ユネスコの無形文化遺産である「宗廟祭礼楽」が厳かな雰囲気の中で響き渡り、観客を圧倒する。

事前予約が必要なプログラムは、8日から順次予約を受け付ける予定。詳しくは、「2026年春宮中文化祝典」の公式ホームページ(https://www.kh.or.kr/fest)およびインスタグラム(@royalculturefestival_official)で確認できる。

caudouin@korea.kr