文化

2026.04.28

バン・ヘジャ=2020年、フランス、チョン・ジェジュン

バン・ヘジャ=2020年、フランス、チョン・ジェジュン


[清州=シャルル・オデゥアン]

韓国とフランスを行き来しながら独自の芸術世界を築いたバン・ヘジャ(1937〜2022)を紹介する回顧展が、国立現代美術館清州館で開催されている。展示は24日から一般公開された。

今回の展覧会は、日仏国交樹立140周年を記念して企画された。会場では絵画や彫刻、工芸など計67点の作品が展示されている。韓国ではこれまで公開の機会があまりなかったフランス国立ポンピドゥー・センターやパリ市立チェルヌスキ美術館所蔵の作品も紹介されている。

画家であり詩人、書道家でもあったバン・ヘジャの生涯を伝える手紙や画集、写真、器物など、約200点にのぼるアーカイブ資料もあわせて鑑賞できる。

展示の様子=国立現代美術館

展示の様子=国立現代美術館


バン・ヘジャは1937年、京畿道・高陽郡(現在のソウル市光津区)に生まれた。1961年にフランス・パリに移り住んで以来、韓国とフランスを行き来しながら制作活動を続けている。60年以上にわたり、和紙やフランス・ルシヨン地方の黄土、不織布など様々な素材を使い、フレスコやステンドグラス、版画など幅広い技法を追求してきた。これまでに80回以上の個展を開き、多数のグループ展にも参加している。

今回の展覧会を企画したバン・チョア学芸研究員は、「バン・ヘジャは1961年にフランスへ移住して以来、外国人としての視点を持つことで、むしろ母国への関心を深めていった」と述べた。さらに、「韓国民俗学を研究するフランス人の夫と出会ったことで、韓国の伝統に対する理解の幅も広がった」と説明した。

本展は、「光」を生涯の創作の源としてきたバン・ヘジャの人生や世界観、表現方法を様々な角度から紹介するとともに、多様な絵画的な試みや思考の過程を伝える。

2008年の大型作品『Earth of the Sky』=シャルル・オデゥアン

2008年の大型作品『Earth of the Sky』=シャルル・オデゥアン


バン・ヘジャは1970年代にパリ国立高等工芸学校でステンドグラスの技法を学んだ。その経験を基盤として、2018年にはユネスコ世界文化遺産であるフランス・シャルトル大聖堂のステンドグラス制作公募に選ばれた。

ドイツのペーターススタジオと協業し、2022年に鉛線を使わない大型窓4点を設置した。垂直の光のパターンと同心円構成を組み合わせた、高さ4メートルに及ぶ作品である。

(左)国立現代美術館清州館5階の展示室入口に展示された、シャルトル大聖堂のステンドグラス『Birth of Light』の再現作品。(右)2018年、シャルトル大聖堂のステンドグラス制作現場に立つバン・ヘジャ= シャルル・オデゥアン、ペーターズスタジオ公式フェイスブック

(左)国立現代美術館清州館5階の展示室入口に展示された、シャルトル大聖堂のステンドグラス『Birth of Light』の再現作品。(右)2018年、シャルトル大聖堂のステンドグラス制作現場に立つバン・ヘジャ= シャルル・オデゥアン、ペーターズスタジオ公式フェイスブック


国立近代美術館のキム・ソンヒ館長は、バン・ヘジャの作品について、「韓国の自然や精神性とフランスの芸術的環境の中から生まれ、東西の文化や美意識が交差する中で、新たな絵画表現の可能性を示した」と評価した。さらに、「バン・ヘジャが見つめ続けた『光』の世界に触れ、その深い思索の余韻を感じてほしい」と述べた。

展示は9月27日まで開催される。入場料は2000ウォン。

caudouin@korea.kr