第79回カンヌ国際映画祭の開幕式を控え、パク・チャヌク監督(左から4番目)が同映画祭のコンペティション部門の審査委員らと記念撮影を行う様子=12日(現地時間)、フランス、カンヌ国際映画祭の公式フェイスブック
[シャルル・オドゥアン]
[映像=カンヌ国際映画祭の公式ユーチューブチャンネル]
「韓国は、もはや映画の辺境ではない」 。
第79回カンヌ国際映画祭で、韓国人として初めてコンペティション部門の審査委員長を務めるパク・チャヌク監督は12日(現地時間)、開幕前の記者会見に出席。国際社会における韓国映画の地位が劇的に変化した現状について言及した。
パク委員長は、「初めてカンヌを訪れた2004年当時は、韓国映画が紹介されること自体が稀だった」とし、「わずか20年で多くの変化があった」と振り返った。
続いて、「韓国映画が優れているから世界的に評価されるようになったと言いたくはない」とし、「映画の裾野が広がり、より多くの国の様々な映画が受け入れられるようになった結果」と説明した。
その上で、「その流れがあったからこそ、私が審査委員長を務めることにもなった」と述べた。
パク委員長は、今年の映画祭にナ・ホンジン、ヨン・サンホ、チョン・ジュリといった韓国を代表する監督たちの作品が招待されていることについて、「注目作が招待されている」と前向きに評価。ナ監督の10年ぶりの新作『ホープ』は、コンペティション部門で最高賞「パルム・ドール」を懸けて21作品と競い合う。
審査の基準を問われたパク委員長は、「一切の先入観を持たず、私を驚かせてくれる作品との出会いを楽しみに待ちたい」と話した。
続けて、「審査会議では、映画の歴史を理解する一人の専門家として明確な見解を持って評価に臨む」と付け加えた。
この日、パク委員長は、「政治と芸術を切り離すべきだとは考えていない」との持論も展開した。
「政治と芸術を対立する概念として捉えること自体が不自然だ」とし、「政治的主張があるからといって芸術の敵と見なすべきではないし、逆に主張がないからといって排除されてもならない」と主張した。
さらに、「いかに立派な主張であっても、芸術的に優れた成果を収めることができなければ、それはプロパガンダに過ぎない」とし、「芸術として見事に表現されているのであれば、それは耳を傾けるに値する」と強調した。
パク委員長はこれまで、『オールド・ボーイ』(2003年)、『渇き(原題:コウモリ)』(2009年)、『お嬢さん』(2016年)、『別れる決心』(2022年)といった作品で、同映画祭への選出や受賞を幾度となく果たしている。
caudouin@korea.kr