63ビルの別館にある「ポンピドゥー・センター・ハンファ」。同センターは、スペイン・マラガ、中国・上海のウェストバンドに続き、世界で3番目となる海外拠点がソウルに開設される=ソウル、ハンファ文化財団
[シャルル・オドゥアン]
ハンファ文化財団とフランスを代表する国立の現代美術館である「ポンピドゥー・センター」とのパートナーシップにより設立された「ポンピドゥー・センター・ハンファ」は、4日にソウル・永登浦(ヨンドゥンポ)区・汝矣島(ヨイド)の63ビルに開館する。2023年に両機関が運営契約を締結してから、約2年を経ての開館となる。
今回のパートナーシップにより、ハンファ文化財団は今後4年間にわたり、ポンピドゥー・センターの所蔵作品を基盤とした企画展を年2回実施する予定だ。
ハンファ文化財団のイ・ソンス理事長は、先月19日の記者懇談会で「レベルの高い近現代の美術品を韓国に紹介するため、海外の優れた美術館であるポンピドゥー・センターと連携した」とし、「契約期間は4年だが、その後も良いプロジェクトを共に展開していきたい」と述べた。
「ポンピドゥー・センター・ハンファ」は、63ビルの別館を全面リニューアルし、地上4階建ての規模で開設された。それぞれ500坪に上る大型展示室2室で構成されている。設計は、ルーブル美術館とエリゼ宮の改装や仁川(インチョン)国際空港の設計などを手掛けたフランスの建築家、ジャン・ミシェル・ヴィルモットが担当した。
ポンピドゥー・センターのキュレーターであるクリスティアン・ブリアン氏が「ポンピドゥー・センター・ハンファ」で報道陣に作品を説明する様子=5月19日、ソウル、ハンファ文化財団
開館を飾る初回展示のテーマは、立体主義(キュビズム)。1907年ごろにフランス・パリでキュビズムを創始したパブロ・ピカソとジョルジュ・ブラックをはじめ、約40人の作家による約90点の絵画と彫刻を紹介する。展示作品は、いずれも「ポンピドゥー・センター」の所蔵品である。
また、キュビズム運動が韓国の近代芸術の形成に及ぼした影響に光を当てる特別展「コリア・フォーカス」も併せて開催される。国立現代美術館などが所蔵する韓国の作家11人の絵画21点が紹介される予定だ。両展の展示期間は10月4日まで。
イ理事長は、「『ポンピドゥー・センター・ハンファ』は、同センターのグローバルネットワークを活用し、韓国の美術を世界を発信する拠点としての役割を模索していきたい」と述べた。
入場料は、大人2万8000ウォン。観覧客は、「ポンピドゥー・センター・ハンファのホームページ(
https://www.centrepompidou-hanwha.kr)」で希望する時間帯を指定して予約することができる。
「ポンピドゥー・センター・ハンファ」の正式開館を前に、記者懇談会の参加者らが第2展示室を見て回る様子。中央に展示されている作品は、韓国で初公開となるパブロ・ピカソの「『メルキュール』バレエ舞台幕」。3階のメザニンスペースでは、特別展「コリア・フォーカス」が開催される=5月19日、ソウル、シャルル・オドゥアン
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