写真は、ソウル工芸博物館の漆文化をテーマにした企画展で展示された漆工芸品=2025年、ソウル工芸博物館
[グエン・ティタイ・ウィン]
韓国をはじめとするアジア8カ国が、「漆(ウルシ)文化」のユネスコ人類無形文化遺産への共同登録に向けて本格的に動き出した。
ソウル工芸博物館とユネスコアジア太平洋無形文化遺産センターは9日、アジアの漆文化のユネスコ共同登録を目指す国際学術シンポジウムを、16日にソウルで開催すると発表した。
シンポジウムには、韓国、ベトナム、日本、中国などアジア8カ国の専門家が参加し、各国における漆文化の伝承・継承の現状を共有するとともに、具体的な共同登録の推進方向について議論を交わす。
漆文化は、ウルシの樹液を活用する伝統技術であると同時に、人々の暮らしに根差した生活文化でもある。優れた芸術的価値を有する一方で、後継者の減少や産業環境の変化により、保存・継承の課題に直面している。
こうした状況を踏まえ、参加国は共同での調査・研究や、専門家ネットワークの構築を進める方針だ。今後は2027年から2028年にかけて共同登録のための戦略策定と申請書の作成を進め、2029年のユネスコへの共同登録申請を目指している。
また、シンポジウム閉幕後の17~18日には、漆文化の中心地である原州(ウォンジュ)市と南原(ナムウォン)市を訪問し、専門家ワークショップや地域交流プログラムを実施する。参加者は漆の生産や継承の現場を視察しながら、実務協議を続ける予定だ。
ソウル工芸博物館のキム・スジョン館長は、「今回のシンポジウムは、漆文化をアジアが長年共有してきた文化遺産という視点から見つめ直す重要な契機となる」と述べ、「共同登録の推進と伝統技術の継承に向け、今後も国際協力を続けていきたい」と語った。
国際学術シンポジウムのポスター=ソウル市
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