映画『ホープ』のマスコミ試写会・記者会見。(左から)俳優のチョ・インソン、ナ・ホンジン監督、チョン・ホヨン、ファン・ジョンミン=6日、ソウル、パク・デジン
[ソウル=ソ・エヨン]
[映像=プラスエムエンターテインメント公式YouTube]
今夏の劇場公開作品の中で注目を集めているのが、ナ・ホンジン監督の10年ぶりとなる新作『ホープ』だ。
今月15日に封切られる本作は、非武装地帯(DMZ)近くの村に不時着した正体不明の存在と、それに立ち向かう住民たちの姿を描いたSFアクションスリラーだ。
映画『哭声/コクソン』以来10年ぶりにメガホンを取ったナ監督は、ファン・ジョンミン、チョ・インソン、チョン・ホヨンに加え、正体不明の存在を演じるマイケル・ファスベンダー、アリシア・ヴィキャンデル、テイラー・ラッセル、キャメロン・ブリットンらを起用。韓国と海外の俳優が名を連ねるグローバルなキャストを実現した。
6日、ソウル・江南(カンナム)区のCOEXメガボックスで開かれたマスコミ試写会で、本作は韓国で初公開された。上映後の記者会見でナ監督は、前作との違いに、暴力の度合いや物語の描き方を挙げた。
「今回は前作に比べ、暴力描写を抑えた作品になると考えていた。 『哭声/コクソン』とは対照的に、 アクションを通じてストーリーを感じてもらう作品にしたかった」と説明した。
さらに、「俳優たちのアクションと安全の確保には最善の注意を払った。絵コンテやストーリーボードを作成し、実際の現場でどう表現するかについて、スタッフと何度も議論を重ねた。撮影前の準備に最も力を注いだ」と振り返った。
劇中では、正体不明の存在に立ち向かう登場人物たちの姿が、息をのむような迫力あるアクションで描かれる。中でもチョ・インソンは、疾走する馬や車を使ったアクションに挑み、緊張感あふれる演技を披露している。
正体不明の存在を相手にした演技も、俳優たちにとって大きな挑戦となった。ファン・ジョンミンは「相手役がいない状態で演じたのは初めてだった。頭の中で想像しながら感情を高め、視線の動きも監督の指示に合わせる必要があった。相手の芝居を受けて完成させる普段の演技とは勝手が違い、 自分なりの計算が求められた」と撮影を振り返った。
Netflix『イカゲーム』シリーズ出演後、初めて映画主演を務めるチョン・ホヨンは、ファン・ジョンミン、チョ・インソンとの共演について「お二人と共演すること自体が大きな挑戦だった。言葉よりも視線でやり取りする場面が多く、最初は呼吸を合わせるのが難しかったが、撮影を重ねるうちに一体感が生まれていくのを感じた」と語った。
映画『ホープ』のワンシーン=プラスエムエンターテインメント
『ホープ』は5月、第79回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に公式招待された。公開前から世界約200カ国・地域で、韓国映画として過去最高額での先行販売が決まるなど、大きな注目を集めている。
ファン・ジョンミンは「韓国での公開に続き、9月には北米の観客にも作品を届けることができる。韓国映画が世界中の人々に愛され、みんなが共に笑顔になれる日が来ることを願っている 」と期待を寄せた。
ナ監督は「これまでにこの映画を数千回は観たように思う。 今日も最後の仕上げをするべきか悩んでいる。劇場公開の最後の瞬間まで最善を尽くし、 悔いや心残りのない作品にしたい」と語り、作品への思いを語った。
映画『ホープ』のマスコミ試写会・記者会見で、質問に答えるナ・ホンジン監督=6日、ソウル
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