文化

2026.07.27

「韓国の干潟(第2段階)」の世界遺産への拡大登録が25日、正式に決定した。写真は、拡大登録の対象地域の一つである全羅南道・務安の咸海湾干潟=(財)韓国の干潟世界遺産登録推進団

「韓国の干潟(第2段階)」の世界遺産への拡大登録が25日、正式に決定した。写真は、拡大登録の対象地域の一つである全羅南道・務安の咸海湾干潟=(財)韓国の干潟世界遺産登録推進団


[釜山=テレシア・マーガレット]

ユネスコ世界遺産「韓国の干潟」に、忠清南道(チュンチョンナムド)と全羅南道(チョルラナムド)の干潟4カ所が新たに登録された。

第48回ユネスコ世界遺産委員会は25日、釜山(プサン)・海雲台(ヘウンデ)区のBEXCOで開かれた会合で、「韓国の干潟(Getbol,Korean Tidal Flats)」の第2段階拡大登録を正式に決定した。

複雑に入り組んだ海岸線と大きな干満の差が特徴の韓国の干潟には、多様な生物の生息環境が広がっており、拡大登録の対象地域では、計1429種の生物が確認されている。

今回の決定により、2021年の第44回世界遺産委員会で登録された「韓国の干潟」に、麗水(ヨス)、高興(コフン)、務安(ムアン)、瑞山(ソサン)にある干潟が新たに追加された。また、既存の遺産の境界を拡大する「重大な境界線変更」も承認された。

これにより、「韓国の干潟」は、9つの地方自治体にまたがる連続遺産へと拡大した。構成要素は、宝城(ポソン)・順天(スンチョン)・麗水・高興の干潟、新安(シナン)・務安の炭島(タンド)湾干潟、務安の咸海(ハメ)湾干潟、高敞(コチャン)・舒川(ソチョン)・瑞山の干潟の計6エリアとなる。

第2段階の拡大地域を含む「韓国の干潟」全体では、計2454種の動植物が確認されている。

「韓国の干潟(第2段階)」の拡大登録決定を受け、喜びを分かち合う国家遺産庁のホ・ミン庁長(右から2人目)と駐ユネスコ韓国代表部のキム・ジヒ大使(右端)ら韓国政府代表団=25日、釜山、国家遺産庁

「韓国の干潟(第2段階)」の拡大登録決定を受け、喜びを分かち合う国家遺産庁のホ・ミン庁長(右から2人目)と駐ユネスコ韓国代表部のキム・ジヒ大使(右端)ら韓国政府代表団=25日、釜山、国家遺産庁


世界遺産委員会は、「韓国の干潟」が生物多様性および絶滅危惧種の保全の重要性に関する「世界遺産登録基準(x)」を満たしていると認定した。同基準は、科学的または保全上の観点から、絶滅危惧種などの生物多様性の保全において最も重要かつ意義深い自然生息地を含むことを求めるものである。

特に、黄海の生態系および東アジア・大洋州地域における渡り鳥の主要な生息地として、国際的に重要な渡り性水鳥や多様な海洋生物の保全に寄与しているという自然遺産的価値が高く評価された。

「韓国の干潟(第2段階)」の拡大登録の決定直後、ホ・ミン庁長は現地で記者団に対し、「政府や地方自治体、地域社会、専門家が長年にわたり協力して取り組んできた成果であり、大きな意義がある」と述べた。また、「今回の登録が、黄海の生態系と東アジア・大洋州地域における渡り鳥の飛行経路の保全に向けた国際協力をさらに拡大する契機となることを期待する」と語った。

続いて、「今後も『韓国の干潟』が韓国だけの遺産ではなく、世界全体で守るべき貴重な自然遺産であるという責任感を持ち、体系的な保全・管理と持続可能な活用のために全力を尽くしていく」と述べ、登録の意義と今後の活用方針を明らかにした。

ユネスコと(財)韓国の干潟世界遺産登録推進団、世界沿岸フォーラム(WCF)、中国の塩城湿地センターは、BEXCOで「干潟セミナー」を開催した。セミナー終了後、参加者らは黄海の干潟と沿岸湿地の保全に向けた協力内容を盛り込んだ共同声明を発表した=25日、釜山、パク・デジン

ユネスコと(財)韓国の干潟世界遺産登録推進団、世界沿岸フォーラム(WCF)、中国の塩城湿地センターは、BEXCOで「干潟セミナー」を開催した。セミナー終了後、参加者らは黄海の干潟と沿岸湿地の保全に向けた協力内容を盛り込んだ共同声明を発表した=25日、釜山、パク・デジン


一方、同日の世界遺産委員会では、11件の新規登録も確定した。自然遺産は、ヨルダンの「アカバ海洋保護区」、アラブ首長国連邦(UAE)の「ワディ・ウラヤ」、米国の「オケフェノキー国立野生動物保護区」、デンマークの「リムフィヨルド西部の硬骨魚類化石群-始新世初期の進化と気候適応」の4件である。

文化遺産は、中国の「景徳鎮の手工芸陶磁器産業遺跡」、コモロの「歴史的スルタン国のメディナ」、カザフスタンの「マンギスタウの岩窟モスクと関連聖地郡」、モンゴルの「匈奴(きょうど)貴族の墓群」、タイの「ナコーンシータンマラートのワット・プラ・マハータート・ウォラマハーウィハーン」、チュニジアの「シディ・ブ・サイドの村」、インドの「バラナシ・サールナート古代仏教遺跡」の7件が登録された。

今回の決定は、既存の世界遺産の境界を拡大するものであり、韓国のユネスコ世界遺産は、文化遺産15件、自然遺産2件の計17件のまま維持される。

世界遺産委員会は、26日にも10件の新規登録を決定した。自然遺産では、南スーダンの「ボマ・バンディンギロの動物移動の景観」が登録された。

文化遺産の登録は、日本の「飛鳥・藤原の宮都」、ウズベキスタンの「タシュケントのモダニズム建築:中央アジアにおける近代性と伝統」、サントメ・プリンシペの「サントメ・プリンシペのロサ郡:植民地農業システムと強制移住」、イランの「アラムート城と関連要塞群」、フィンランドの「アアルトの作品群」、フランスの「ノルマンディー上陸作戦(1944年)の海岸郡」および「ラングドックのカペー朝の要塞群」、イタリアの「イタリア中部における18~19世紀のイタリア式コンドミニオ劇場システム」の8件となった。

複合遺産には、ギリシャの「オリンポス山周辺地域」が登録された。

margareth@korea.kr