文化

2026.08.14

リニューアルした国立中央博物館の大韓帝国室で公開された「デニー太極旗」。韓国に現存する太極旗の中で最も大きく、最も古いものとされる=シャルル・オデゥアン

リニューアルした国立中央博物館の大韓帝国室で公開された「デニー太極旗」。韓国に現存する太極旗の中で最も大きく、最も古いものとされる=シャルル・オデゥアン


[ソウル=オ・ジョンウン、シャルル・オデゥアン]

結果的には滅亡という結末を迎えた。しかし、そこに至る過程まで無意味だったわけではない。国立中央博物館の「大韓帝国室」が改修を終え、先月30日に再オープンした。帝国主義列強の激しい圧力の中で、自主独立の道を模索した大韓帝国の苦悩や近代化への取り組みに焦点を当てた展示となっている。

朝鮮第26代国王の高宗は1897年10月13日、大韓帝国の成立を宣言した。しかし1910年、日本に主権を奪われ、わずか13年でその歴史に幕を下ろした。今回の展示は、自主国家を目指した大韓帝国の取り組みに焦点を当てている。

(左から時計回りに)西洋式礼服用の佩剣、高宗皇帝の肖像、大韓帝国の御璽=国立中央博物館

(左から時計回りに)西洋式礼服用の佩剣、高宗皇帝の肖像、大韓帝国の御璽=国立中央博物館


国立中央博物館1階にある大韓帝国室は、比較的小規模ながら見応えのある展示となっている。展示室に入ると、壁一面に映し出されたAI映像によって、洋装の人々や街を走る路面電車、近代都市へと急速に変化する漢城(現在のソウル)の風景が鮮やかによみがえる。激動の外交現場の様子は、120年以上前の歴史の舞台に立っているかのような臨場感を醸し出す。

展示室の入り口で最初に目を引くのは皇帝の「御宝(オボク)」だ。皇帝の命令を発する際に用いられた御璽(ぎょじ)は、大韓帝国の威信を象徴している。朝鮮時代の御宝の持ち手が亀の形だったのとは異なり、この御宝は皇帝を象徴する龍の形に作られている。自ら皇帝国を自負した高宗の意志が込められたものだ。

朝鮮総督府庁舎の定礎銀板=国立中央博物館

朝鮮総督府庁舎の定礎銀板=国立中央博物館


日本の侵略に抵抗した歴史を伝える展示も並ぶ。「デニー太極旗」は、高宗が外交顧問を務めた米国人デニーに下賜した遺物で、韓国に現存する太極旗の中で最も大きく、最も古いものとされる。太極旗は大韓帝国時代に正式な国旗として定められ、民衆に親しまれるようになった。その後、日本による植民地支配期には独立運動の象徴として掲げられ、愛国の象徴として定着した。

また、日本による植民地統治の中心だった朝鮮総督府庁舎朝鮮総督府庁舎の解体時に、定礎石の下から発見された銀板も初公開された。国立中央博物館のイム・ヘギョン学芸研究士は先月30日の報道公開会で、「日本による植民地統治時代の暗い歴史を忘れないでほしいとの思いから公開を決めた」と説明した。

国立中央博物館のユ・ホンジュン館長は、「国権喪失という結末ゆえ、我々はこれまで大韓帝国に対する評価は厳しいものだった」とした上で、「時代の転換を自ら準備しようとした大韓帝国の努力を振り返ることは、韓国近代史の出発点を正しく見つめ直すための重要な過程だ」と強調した。

大韓帝国室の内部=国立中央博物館

大韓帝国室の内部=国立中央博物館


cloveroh@korea.kr