「2026特殊言語圏招へい翻訳実習ワークショップ」の修了式で記念撮影を行うベトナム語・イタリア語・トルコ語圏の参加者=7月30日、ソウル
[グエン・ティタイ・ウィン]
[写真=グエン・ゴック・クエ]
韓国文学への世界的な関心が高まる中、韓国の文学作品を各国の言語に翻訳する人材の重要性が一層増している。韓国文学翻訳院もこうした潮流を受け、多様な教育プログラムを通じて、次世代の翻訳家の育成に力を入れている。
代表的な正規教育課程である「翻訳アカデミー」は、英語・フランス語・ドイツ語・スペイン語・ロシア語・中国語・日本語の7言語で運営されている。一方、「特殊言語圏(非主要言語圏)招へい翻訳実習ワークショップ」を通じて、正規教育課程に含まれていない言語圏の翻訳家志望者にも学習の機会を提供している。2023年にルーマニア語・スウェーデン語・ポーランド語で始まった同ワークショップは、2024年のイタリア語、昨年のベトナム語に加え、今年はトルコ語にも対象を拡大した。
今年のワークショップは、先月13日から31日までの3週間にわたり、オンラインとソウルでの現地プログラムを組み合わせて開催された。海外からの参加者には往復航空券代と宿泊費・食費を、国内の参加者にも居住地域に応じて宿泊費や交通費、食費などが支援された。
ワークショップは、韓国文学を各言語に翻訳する実習を中心に構成された。韓国文学と翻訳への理解を深めるため、専門家による特別講義を4回にわたって実施した。さらに、実習作品の著者と直接意見を交わす「作家との対話」の時間も設けられた。文化体験では、坡州(パジュ)活版印刷博物館や知恵の森、ミメシス・アート・ミュージアムなどを訪れ、韓国の文学や出版文化に直接触れた。
「作家との対話」に参加した参加者らの様子=7月28日、ソウル
今年のベトナム語圏ワークショップでは、グエン・ゴック・クエ教授がリーダーを務め、参加者の指導にあたった。国際言語大学院大学の韓・ベトナム実務通翻訳学科で教鞭を執るグエン教授は、2021年に『三国史記2』をベトナム語に翻訳し、韓国文学翻訳賞の翻訳大賞を受賞している。
グエン教授は、翻訳作品の選定からカリキュラムの構成、翻訳文のチェック、個別のフィードバックに至るまで、ワークショップ全般に携わった。彼は「若手の翻訳家たちを直接指導するとともに、彼らが文学翻訳に触れ、その道を歩み続けていけるよう後押しできたのは、とても貴重な機会だった」と振り返った。
「作家との対話」で参加者と作品について語り合うチョン・ホスン詩人(左から2番目)=7月28日、ソウル
ワークショップでは、 翻訳実習の作品としてチョン・ホスン詩人の寓話集『チョヤクドル(小石)』を選定してベトナム語に翻訳した。また、詩人本人を招き、作品世界について質疑応答を行う時間も設けられた。参加者たちは、ワークショップ終了後も翻訳作業を継続しており、今年末までに作業を終え、来年のベトナム語版の出版を目指している。
グエン教授は、「今回の翻訳は、参加者全員の韓国文学と文学翻訳への情熱と努力が実を結んだものだ」とし、「韓国文学翻訳院からの積極的な支援があったからこそ実現できた取り組みだった」と評価した。
今年のベトナム語圏ワークショップには125人が応募し、そのうち8人が最終選考を通過した。その一人であるグエン・ティ・ハイ・イエンさんは、「最も印象に残ったプログラムは『作家との対話』だった。チョン・ホスン詩人から作品について直接話を聞くことができ、作品解釈や翻訳に大きく役立った」と話した。また、「グエン教授から直接フィードバックを受け、翻訳の完成度を高めることができたことも良かった」と付け加えた。
韓国文学翻訳院は今後も、韓国文学への需要が高まっている特殊言語圏の国々を中心にワークショップを開催し、将来性のある翻訳人材を発掘・育成していく方針だ。
uyen81@korea.kr