文化

2026.09.04

「デザイン・マイアミ・ソウル2026」で、家具や照明、工芸などの作品が展示されている=ソウルデザイン財団

「デザイン・マイアミ・ソウル2026」で、家具や照明、工芸などの作品が展示されている=ソウルデザイン財団


[ソウル=グエン・ティタイ・ウィン]

「デザイン・マイアミ・ソウル2026」が1日、ソウル・中区の東大門デザインプラザ(DDP)で開幕した。

今回のイベントは6日まで開催され、 照明や工芸など現代デザインの最新作が並ぶ。

昨年、アジアで初めてソウルで開催された 「デザイン・マイアミ」は、今年は規模を拡大し、ギャラリーやデザイナーの参加範囲も広げた。ソウルを皮切りに、10月はパリ、12月はマイアミで開催される。

今年のテーマは「ともに、響き合う」。世界から6つのギャラリーが参加するプログラムを新設したほか、企画展「イン・シチュ」の対象を韓国からアジア全体へと広げた。ブランドとのコラボレーション展示やデザイン・トークなども行われる。

「デザイン・マイアミ・ソウル2026」の企画展「イン・シチュ」で展示されている作品の一部。(左から)LEJE、キム・ビョンソプ、Yuki Nara、チョ・スヒョン=ソウルデザイン財団

「デザイン・マイアミ・ソウル2026」の企画展「イン・シチュ」で展示されている作品の一部。(左から)LEJE、キム・ビョンソプ、Yuki Nara、チョ・スヒョン=ソウルデザイン財団


「イン・シチュ」には36組の デザイナーとスタジオが参加し、約80点の作品を展示する。照明や家具、セラミック、造形デザインなど幅広い分野で活動する新進・ベテランのデザイナーが、韓屋や螺鈿(らでん)漆器などの伝統技法から、炭素繊維や3Dプリンティングなどの先端技術まで取り入れ、現代アジアデザインの「今」を表現している。

中でも、BLACKPINKのジェニーや歌手イ・ジェらK―POPスターのステージ衣装を手掛けた韓国のデザインスタジオ「LEJE(ルジュ) 」は、「ME―IN」シリーズを出品した。3Dプリンティングでベースを製作し、螺鈿(らでん)象嵌(ぞうがん)や天然漆を施して仕上げる。1つの作品を仕上げるのに300時間以上の手作業を要する。

空間や用途に応じて自由に組み替えられる「STACK」のモジュール式シェルフ=STACK

空間や用途に応じて自由に組み替えられる「STACK」のモジュール式シェルフ=STACK


ギャラリープログラムでは、国内外のギャラリーやデザイナーが、天然素材や光、モジュール式家具、韓国固有の素材と現代的な造形を取り入れた様々なコレクタブルデザインを展示する。ベルギーの建築家トーマス・ヒックとモー・ファンデンベルフが率いる「STACK」は、ミニマリズムを基調に、ねじを使わずに連結できる折りたたみ式アルミニウム部材で構成したモジュール式家具を公開した。無駄を省いた構造で、用途に応じて自在に拡張・縮小したり、組み替えが可能だ。

サムスン電子のOLEDテレビ「SH95」。韓国の作家の作品をあしらったカスタムフレームを採用し、一般的なテレビとは異なる、芸術作品のような仕上がりとなっている=グエン・ティタイ・ウィン

サムスン電子のOLEDテレビ「SH95」。韓国の作家の作品をあしらったカスタムフレームを採用し、一般的なテレビとは異なる、芸術作品のような仕上がりとなっている=グエン・ティタイ・ウィン


ブランドとのコラボレーションでは、産業デザインと芸術を融合した作品も展示される。サムスン電子は、韓国人アーティストの作品とOLEDテレビ「SH95」のカスタムフレームを組み合わせたコラボレーションシリーズを紹介する。量産型の標準化された製品にアートとデザインを取り入れることで、個人の好みやアイデンティティを反映した作品に仕上げられる可能性を示している。

このほか、国内外のデザイン専門家が参加するデザイン・トークなど、様々なプログラムが行われる。詳細はソウルデザイン財団の公式ウェブサイト(https://seouldesign.or.kr/ )で確認できる。

ソウルデザイン財団のチャ・ガンヒ代表理事は先月31日の記者懇談会で、「ソウルは世界中の デザイナーやギャラリー、コレクターが集まるコレクタブルデザインのローバルハブとして確固たる地位を築きつつある」とし、「世界的なイベントを誘致するだけでなく、韓国の優れた若手デザイナーを海外により多く紹介する機会になれば」と述べた。

「デザイン・マイアミ・ソウル2026」のプレビューイベントで、作品を鑑賞する来場者=グエン・ティタイ・ウィン

「デザイン・マイアミ・ソウル2026」のプレビューイベントで、作品を鑑賞する来場者=グエン・ティタイ・ウィン


uyen81@korea.kr