映画『可能な愛』で第83回ベネチア国際映画祭の審査員大賞を受賞したイ・チャンドン監督=12日(現地時間)、イタリア・ベネチア、ゲッティイメージズ
[ソ・エヨン]
[動画=ネットフリックス公式ユーチューブチャンネル]
イ・チャンドン監督の新作『可能な愛』が、第83回ベネチア国際映画祭で審査員大賞(銀獅子賞)を受賞した。
『可能な愛』は12日(現地時間)、イタリア・ベネチアで開かれた映画祭の閉幕式で、審査員大賞(銀獅子賞)に選ばれた。イ監督にとっては、『オアシス』(2002年)で監督賞(銀獅子賞)を受賞して以来、24年ぶりの受賞となった。
イ監督は受賞スピーチで、「労働そのものが失われつつあり、人と人とのつながりも薄れていく今、映画に何ができるのか、映画は何をすべきなのか。そんな問いを投げかけたくて、この作品を撮った」と語った。その上で、「この賞は、これからもその問いを投げかけ続けてほしいというメッセージだと受け止めている」と喜びを表した。
『可能な愛』は、『バーニング』(2018年)以来8年ぶりとなるイ監督の新作で、初のネットフリックス映画。マスク工場で働くミオク(チョン・ドヨン)は、解雇された夫のホソク(ソル・ギョング)と10歳の息子と暮らしている。ある日、ホソクの元同僚の葬式で、解雇された労働者を取材するドキュメンタリー監督のイェジ(チョ・ヨジョン)と、裕福な家庭で育った夫のサンウ(チョ・インソン)に出会う。2組の夫婦は交流を重ねる中で、それぞれの異なる人生と胸の内に潜む欲望に向き合うことになる。
同作は閉幕式に先立ち、国際映画批評家連盟(FIPRESCI)賞も受賞し、作品性が高く評価された。
今年のベネチア国際映画祭の最高賞、金獅子賞はマイ・エル・トゥーキ監督の『ウーマン・アンノウン』に贈られた。監督賞(銀獅子賞)はイリヤ・フルジャノフスキー監督の『ダウ』が選ばれた。
(左から)イ・チャンドン監督、ソル・ギョング、チョン・ドヨン、チョ・ヨジョン、チョ・インソン=6日(現地時間)、イタリア・ベネチア、ネットフリックス
一方、李在明(イ・ジェミョン)大統領は13日、イ監督の受賞を祝福した。「先日のリュミエール・サミットで監督や俳優の皆さんにお会いした際、現地で作品が大きな注目を集めていると直接伺った。その時の期待が素晴らしい結果につながり、本当にうれしく思う」と述べた。
さらに、「今回の受賞をきっかけに、韓国映画の多様性がさらに広がり、優れた作品が世界中の観客に届くことを願っている。これからも韓国映画の輝かしい歩みを応援していきたい」と祝福の言葉を寄せた。
xuaiy@korea.kr