食・旅行

2025.07.31

[ポリョン=チョン・ミソン]
[写真=イ・ジョンウ]

今年の夏は例年になく暑い。しかし、忠清南(チュンチョンナム)道・保寧(ポリョン)市の大川(テチョン)海水浴場で開催された2025保寧マッドフェスティバルは、暑さを忘れさせるほど情熱であふれかえっていた。泥まみれになった参加者たちはお互い見分けがつかないほど祭りに没頭し、泥は人々を一つにした。年々進化を遂げているこのフェスティバルは、今年も昨年に増して多彩でダイナミックなプログラムが満載。国内外の避暑客の五感を魅了し、グローバルな夏の祭典としての地位を改めて確立した。第28回を迎えた今年のフェスティバルは8月10日まで続いた。

大川海水浴場で開催された2025保寧マッドフェスティバルの参加者たちが、手を挙げて叫びながらフェスティバルの楽しさを全身で表現している=忠清南道・保寧市"

大川海水浴場で開催された2025保寧マッドフェスティバルの参加者たちが、手を挙げて叫びながらフェスティバルの楽しさを全身で表現している=忠清南道・保寧市


「いろんな国籍の人と友達になれます」  

アメリカから来たカール・オドフォーク(Carl Odfalk、34)さんは「初めて会う人たちとも笑ったりぶつかったりしながら自然と友達になった」とし、「またこんな経験がしたいので、再び韓国の海を訪れたい」と述べた

SNSでフェスティバルのことを知って来たというトルコ出身のローザ・ボーラク(Rosa Borak、30)さんは「世界中のどこにもない独特の雰囲気があり、楽しめるプログラムが豊富で、施設も整っていて印象的」と感想を述べた。

灼熱の太陽の下、世界中から集まった避暑客が一つになって歓声を上げながら楽しんでいる

灼熱の太陽の下、世界中から集まった避暑客が一つになって歓声を上げながら楽しんでいる


泥から始まった世界的なフェスティバル

保寧マッドフェスティバルは、1998年に保寧地域の特産品である天然マッド(泥)を広めるために初めて開催された。地元の化粧品産業を活性化させようという趣旨で始まったが、今では毎年平均200万人の観光客が訪れる世界的なフェスティバルへと成長した。海洋性ミネラルが豊富で粒子が細かい保寧マッドは、肌の老廃物除去・保湿効果に優れ、スパの材料としても世界的に注目されている。

そのせいか、フェスティバルに来た人たちも、一つ一つの体験に癒される。ここにいると、泥が肌の汚れを落としてくれるように、日頃の心配事や都市生活の疲れ、旅の緊張感がすっかり消え去る。

保寧マッドフェスティバルのコアスペース「大型マッドゾーン」で参加者たちが楽しそうに遊んでいる

保寧マッドフェスティバルのコアスペース「大型マッドゾーン」で参加者たちが楽しそうに遊んでいる


一般マッドゾーンだけでも十分に楽しめるアクティビティ

保寧マッドフェスティバルは単なる体験を超えたオールラウンドなアクティビティだ。代表的なエリアの一般マッドゾーンをはじめ、ウォーターパークゾーン、リフレッシュゾーン、愛犬と一緒に入れる「ワンワンマッドゾーン」、木々が茂る森の憩いの場など、多彩な空間が設けられている。誰でも自分なりの方法で夏を楽しめるわけだ。鋼鉄マッドチャレンジ、大型マッドゾーン、マッドバブルバブル、マッドスイングなど、一般マッドゾーンに用意された様々なプログラムを楽しむだけでも、一日では足りないほどだ。

一般ゾーンに設置された常設ステージでは、一日に何度も放水砲と泥、EDMが融合した「マッドモブシーン」が行われる

一般ゾーンに設置された常設ステージでは、一日に何度も放水砲と泥、EDMが融合した「マッドモブシーン」が行われる


夜になると、フェスティバルは昼とは違った表情を見せてくれる。ワールドDJフェスティバル、ヒップホップフェスティバル、Mカウントダウンなど。フェスティバルが終了する8月10日まで、野外ステージに響き渡る音楽を聴きながら幻想的な夜のひとときが過ごせる。大川海水浴場に沿って設置されたマッド広場、マッドトレインなどもフェスティバルの雰囲気を一段と盛り上げてくれる。

 マッドゾーンからウォーターパークゾーン、ファミリーゾーン、ワンワンマッドゾーンなど、様々なテーマゾーンで参加者たちが暑さを吹き飛ばしている

マッドゾーンからウォーターパークゾーン、ファミリーゾーン、ワンワンマッドゾーンなど、様々なテーマゾーンで参加者たちが暑さを吹き飛ばしている


空を彩るフェスティバルのクライマックス 


フェスティバルの熱気は空にも及んだ。大韓民国空軍の特殊飛行チーム「ブラックイーグルス」が大川海水浴場の上空でスリリングな曲技飛行を披露すると、会場のあちこちから感嘆の声が漏れた。8機の航空機が描いた精巧な編隊飛行やハート形、太極マークなどは、フェスティバルを楽しんでいた市民と観光客の視線を一気に奪った。保寧マッドフェスティバルが韓国の夏祭りを代表するシンボルであることを実感する瞬間だった。

8機のブラックイーグルスが大川海水浴場の上空で華麗なエアショーを披露し、フェスティバルの雰囲気を最高潮に盛り上げている

8機のブラックイーグルスが大川海水浴場の上空で華麗なエアショーを披露し、フェスティバルの雰囲気を最高潮に盛り上げている


msjeon22@korea.kr