食・旅行

2025.10.30

世界遺産祝典は、世界遺産の卓越した普遍的価値を広く知ってもらうための様々なプログラムを世界の人々と共に楽しむイベントだ。国家遺産庁が主催し、国家遺産振興院が主管する。今年の世界遺産祝典は、済州(チェジュ)火山島と溶岩洞窟群、高敞(コチャン)の支石墓跡址と干潟、慶州(キョンジュ)歴史遺跡地区、仙岩寺(ソナムサ)と順天(スンチョン)干潟 で相次いで開催される。世界遺産祝典の2番目の物語が慶州(キョンジュ)で始まる。


[キョンジュ=アフメットジャヴァ・アイスル]
[写真=パク・テジン]

約千年間、新羅の都だった慶州。「黄金の国」と呼ばれた新羅の歴史と文化は、慶州の至るところで今に息づいている。9月12日 、そのすべての遺産に出会える「世界遺産祝典」が開幕した。

「千年の光、世代の共存」というテーマで開催される今回の祝典は、ユネスコ世界遺産に登録された慶州)歴史遺跡地区、石窟庵(ソックラム)、仏国寺(プルグクサ)などで繰り広げられる。「黄龍、再び飛ぶ」、「石窟庵で自分探し」など15のプログラムを通じて新羅の歴史と文化を存分に体験することができる。

9月16~17日 、コリアネットは夜間ツアー「ああ、新羅の夜よ」と自由探索型コンテンツ「慶州世界遺産八相」に参加した。過去へタイムスリップしたかのような体験が私たちを待っていた。

「ああ、新羅の夜よ」

鶏林(ケリム)、瞻星台(チョムソンデ)、天馬塚(チョンマチョン)など新羅を代表する遺跡を辿りながら、古代新羅の歴史と人物に出会う体験型の歴史ツアー。王の尼師今(イサグム)と宰相の瓠公(ホゴン)に扮した人物が参加者と交流し、静かな慶州(キョンジュ)の夜に特別な物語を紡ぐ。

仁川(インチョン)広域市在住のチョン・イクチェ氏は「教科書でしか接したことのない歴史を直接見ながら説明を聞いていると、より身近に感じられた」と感想を語った。

瞻星台の隣にある体験ゾーンで星座を探しながら新羅の天文文化を体験している「ああ、新羅の夜よ」プログラムの参加者=9月16日 、慶尚北道・慶州

瞻星台の隣にある体験ゾーンで星座を探しながら新羅の天文文化を体験している「ああ、新羅の夜よ」プログラムの参加者=9月16日 、慶尚北道・慶州 


「慶州世界遺産八相」

世界遺産祝典のほとんどのプログラムは早朝や夕方に行われる。時間にとらわれず自由に慶州を巡りたいなら、「慶州世界遺産八相」がおすすめ。慶州全域の世界遺産8カ所を訪問し、クイズとミッションで歴史と文化を学ぶ体験型コンテンツだ。

最初のスポットである良洞村(ヤンドンマウル)は、500年以上にわたり伝統を守り続けてきた村で、2010年にユネスコ世界遺産に登録された。村をゆっくり散歩していると、まるで時代劇ドラマの中に入り込んだような気分が味わえる。入場料 は4000ウォン。

良洞村の全景=慶尚北道・慶州

良洞村の全景=慶尚北道・慶州


次に訪れたスポットは仏国寺。1995年にユネスコ世界文化遺産に登録されたこの寺院には、釈迦塔(ソッカタプ)、多宝塔(タボタプ)、青雲橋(チョンウンギョ)・白雲橋(ペグンギョ)など、統一新羅時代の素晴らしい建築が随所にある。ドイツ人観光客のカテリーナ・ブルネッティ氏は、仏国寺について「静けさの中で韓国の歴史を全身で感じられる場所」と感心した。

▲ 통일신라를 대표하는 사찰인 불국사.

統一新羅時代を代表する寺院、仏国寺(プルグクサ)


慶州歴史遺跡地区にある鳳凰台(ポンファンデ)、瞻星台(チョムソンデ)、月城(ウォルソン)の堀、東宮(トングン)と月池(ウォルチ)も回った。

鳳凰台(ポンファンデ)は、周囲250mに及ぶ大型古墳だ。斜面には大きい古木があり、独特な風景を演出する。

慶州鳳凰台の威容に圧倒され、道を通る車がおもちゃのように見える。

慶州鳳凰台の威容に圧倒され、道を通る車がおもちゃのように見える。 


慶州といえば真っ先に思い浮かぶ文化遺産、瞻星台へ足を運んだ。東洋最古の天文台で、新羅時代の善徳(ソンドク)女王(在位632~647)の時に建てられた。昼も夜も、いつ見てもその美しさに思わず息を呑む。千年前に星々の動きに合わせて農事の時期を決め、星座を見て国の運命を占った新羅人の暮らしに思いを馳せる。

東洋最古の天文台として知られる瞻星台

東洋最古の天文台として知られる瞻星台


月城の堀は、その深い歴史から「新羅の歴史のタイムカプセル」と呼ばれる池で、新羅の王宮を守るために造られた。緑豊かな芝生と木々に囲まれ、静謐を湛えている。池の底からは木簡や土器など、昔の新羅人の暮らしを垣間見ることができる遺物が多数発掘された。

慶尚北(キョンサンブク)道・慶州(キョンジュ) 月城(ウォルソン)の堀の全景

慶尚北(キョンサンブク)道・慶州(キョンジュ) 月城(ウォルソン)の堀の全景


東宮(トングン)と月池(ウォルチ)は、新羅時代の王子が滞在していた別宮。夜になると黄金色に染まり、千年前の新羅の輝きを今に伝える壮観な眺めが広がる。「黄金の国」という新羅の別名が決して誇張ではないことを実感できる。新羅の造園芸術の真髄を示す空間の代表格といえよう。入場料は3000ウォン。

東宮と月池の夜景"

東宮と月池の夜景


秋風そよぐ頃、千年の歴史が息づく慶州で特別な時間を過ごしてみよう。

aisylu@korea.kr