サン=テグジュペリの小説、『星の王子様』をテーマにした韓国唯一の常設展示館「リトルプリンスハウス」=釜山、リトルプリンスハウスのホームページ
[釜山=シャルル・オドゥアン]
フランスの作家、アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの小説である『星の王子様』。この作品をテーマにした常設展示館「リトルプリンスハウス」が18日、釜山(プサン)・沙下(サハ)区の 甘川(カムチョン)文化村に開館した。
同館は韓仏国交樹立140周年を記念して設立されたもので、サン=テグジュペリ・ユース財団が公認する韓国初のテーマ展示館となる。2008年に設立されたサン=テグジュペリ・ユース財団は、世界中の青少年のための教育・文化支援や人道支援活動を広く展開している。
釜山・沙下区の甘川洞にある「リトルプリンスハウス」の内部=釜山、釜山広域市沙下区庁
地域のアーティストを支援してきた4階建ての展示館が、小説『星の王子さま』をテーマにした空間「リトルプリンスハウス」へとリニューアルされた。サン=テグジュペリに光を当てる展示スペースをはじめ、砂漠とバラをテーマにしたメディアアートゾーン、『星の王子様』の世界観を体験できる空間などで構成されている。
甘川文化村を背景に、星の王子様とキツネの像と一緒に写真撮影ができるフォトスポットも設けられている。
サン=テグジュペリの大甥にして、サン=テグジュペリ・ユース財団の理事長を務めるオリヴィエ・ダゲイ(Olivier d’Agay)氏。「リトルプリンスハウス」1階の展示館で記念撮影を行っている=18日、釜山、シャルル・オドゥアン
この日、開館式には、サン=テグジュペリの大甥にして、サン=テグジュペリ・ユース財団の理事長であるオリヴィエ・ダゲイ氏も出席した。彼は、「韓国人と『星の王子様』の間には、特別な恋物語が存在する」とし、「作品における詩的な美と哲学、そして自然との深い結びつきこそが、韓国の読者に愛され続ける理由だろう」と語った。
また、「韓国には、『星の王子様』のファンが多く、「リトルプリンスハウス」はその象徴と言える」と付け加えた。事実、同作は1973年の初翻訳以来、現在までに80以上の韓国語訳が出版されている。
駐韓フランス大使館のピエール・モルコス文化参事官は、「フランス文学を代表する作品である『星の王子様』が、韓国、とりわけ釜山に新たな居場所を見つけたという事実は非常に意義深い」とし、「両国間で築いてきた文化的な絆の深さと、その結びつきが今も息づいていることを示す有意義な瞬間である」と評価する。
リトルプリンスハウスの屋上から見た甘川文化村=釜山、釜山広域市沙下区庁
甘川洞は、韓国戦争当時に避難民によって形成された集落である。2009年に文化体育観光部の都市再生事業に選定されたことで、文化芸術の村へと変貌を遂げ、現在は釜山を代表する観光名所となった。その中でも、カラフルな街並みを背景に写真が撮れる「星の王子様」の像は、観光客の間で絶大な人気を誇る定番のフォトスポットとして定着している。
釜山市の関係者は、「リトルプリンスハウスは、釜山が目指すローカリズム観光政策を象徴する事例だ」とし、「去年、300万人以上の観光客が甘川文化村に足を運び、沙下区が西釜山観光のけん引役を担った」と話した。
リトルプリンスハウスはの詳細は、ホームページ(
https://www.littleprincehouse.kr/)から韓国語・英語・中国語・日本語・フランス語で確認できる。
caudouin@korea.kr