百済門入り口＝10月24日、大阪府枚方市

［大阪＝池末瑛一（日本）］
［写真＝池末瑛一］

「王仁（わに）博士」を知っていますか？
４世紀に百済（古代の韓半島西部にあった国）から日本に渡り、漢字や儒教などの学問を伝えてくれた人物です。王仁博士は、応神天皇に招待を受け、皇子に論語や漢字の教本として使用される「千字文」をもたらしました。今、漢字を使えるのは この功績のおかげです.。

千字文碑＝10月24日、大阪府枚方市

その偉人が眠るお墓が大阪に存在すると聞いて行ってきました。

ＪＲ藤坂駅前には、枚方市では3つ目に大きな広さの総合公園が広がります。公園名称である「王仁」が気になり、歩き回ること5分。

公園の広さとは打って変わってこじっまりとした場所に色朝やかな門が見えてきました。百済門と書かれたその建物は、丹青の色鮮やかさ出組などの装飾、軒先に美しさを覚えます。

博士王仁之墓＝10月24日、大阪府枚方市

案内板によると、この地にあった自然石を「鬼の墓」として祀っていたのですが、ここを訪れた儒学者が王仁の墓であると考証し、新たに碑を建立したことがキッカケであるとされています。

百済門背面＝10月24日、大阪府枚方市

こういう取り組みの成果もあって、日韓交流の拠点の一つとして多くの人が訪れます。

王仁神社＝９月１８日、大阪府大阪市

この他にも日本には、王仁神社などの王仁博士にまつわる史跡が数多くあります。

これが日本と韓国をつないだ交流のファーストステップじゃないでしょうか。そんな日韓友好の象徴的存在でもある王仁博士に対する人々の想いは、至る所に残っているのです。感心のある方は 一度 訪れてみてはいかがでしょうか？

*この記事は、日本のコリアネット名誉記者団が書きました。彼らは、韓国に対して愛情を持って世界の人々に韓国の情報を発信しています。

eykim86@korea.kr