[京都=西川義浩(日本)]
[写真・映像=FIFA TV]
FIFA(国際サッカー連盟)制定するFIFAプスカシュ賞をご存じですか?
2009年に創設され、前年の10月より当年9月までのFIFA主催のサッカーの試合で最も優れたゴールをした選手が対象となります。毎年10ゴールがノミネートされ、FIFA公式サイトにて一般投票で受賞者が決定されます。
これまでクリスティアーノ・ロナウド選手やネイマール選手、ズラタン・イブラヒモビッチ選手、ハメス・ロドリゲス選手など世界のスーパースター達が受賞しています。
2020年度は昨年の12月17日、スイスのチューリッヒにて「ザ・ベストFIFAフットボールアウォーズ2020」が開催され表彰式が行われました。ここでプレミアリーグのトッテナム所属で韓国代表FWのソン・フンミン選手が年間最優秀ゴールでもあるプスカシュ賞を受賞しました。アジア出身の選手としてはマレーシア代表のモハマド・ファイズ・スブリ選手に続き2人目で、韓国出身選手としては初めてです。
授賞式では「素晴らしい気分」と語り、「決めたときは、こんなスペシャルなゴールになるとは思わなかった。チームメイトや投票してくれた皆さんに感謝したい」と笑顔で述べた。
選ばれたのは12月7日に行われたプレミアリーグ第16節でのバーンリー戦の前半32分のゴール。自陣より約70メートルの距離をドリブルで駆け上がり最後のペナルティエリア内でもGKとの一対一も迷うことなく仕留めて圧巻のゴールを演出した。そのドリブルは伝説のサッカー選手マラドーナが見せた「5人抜き」にも劣らない神がかり的なゴールでした。機会があれば、是非見てもらいたいゴールシーンです。
ソン・フンミンという選手は変わった経歴の選手でもある。元韓国サッカー代表選手の父親の下に生まれ、小学校から始めたサッカーも高校まではどこのチームにも属さず親子でトレーニングに明け暮れた。高校在学中にドイツのハンブルガーSVのU17カテゴリーに留学、その後にハンブルガーSVと契約、デビューとなる。
ソン・フンミン選手の魅力は183cm、77kgと恵まれた体格を生かしたスピードとテクニック。ドリブルで駆け上がっても的確にゴールしてしまうクレバーな選手でもあります。
国際サッカー歴史統計連盟(IFFHS)は、1月1日に「2020年にアジア人選手で最も活躍した選手」を独自発表し、トッテナムの韓国代表FWソン・フンミンが選ばれた。韓国紙「朝鮮日報」は「イランのサルダル・アズムン、日本の南野拓実をかわしてアジア最高という評価を受けた」と報じている。(Football ZONE web2021年01月03日)日本でもアジア人選手MVPはソン・フンミン選手という声が多くなってきています。
*この記事は、日本のコリアネット名誉記者団が書きました。彼らは、韓国に対して愛情を持って世界の人々に韓国の情報を発信しています。
eykim86@korea.kr