第8回 大阪韓国映画祭」で上映された映画のポスター=栗原みほ撮影
[神戸=栗原みほ (日本)]
[映像=駐大阪韓国文化院 公式YouTubeチャンネル]
9月23日~25日の3日間にかけて開催された第8回目となる大阪韓国映画祭へ行ってきた。
毎年、日本初公開で最新の韓国映画や話題作が上映されるこのイベントにたくさんの韓国映画ファンが押し寄せる。主催の駐大阪韓国文化院のホームページによると「大阪韓国映画祭は、新たな韓国映画ファンの獲得を図るとともに、映画を通して両国の文化交流と友好の架け橋になることを目指します」という。
今回公開されるのは、『おんぶ』『2037』『マリムさんをお願い』『子供のための子供』『カシオペア』の5作品。
あらすじを読むと、それぞれ全然違うスタイルの映画なのだが、共通点が1つあるように思えた。それは「親子」。5作品とも母と子、または父と子がキーワードになっている。どの作品の親子に共感できるのか、考えさせられるのか、日々舞い込んでくる苦悩とどう闘うのか、心に残る作品にきっと出会えると私は思う。
『2037』が上映された会場=駐大阪韓国文化院
会場の様子
私が見たのは、『おんぶ』と『2037』の2作。
どちらの作品もほぼ満席。こんなにも韓国映画を好きな人がたくさんいるのだ!と驚いた反面、同じ韓国映画ファンとして嬉しくなった。
8割が女性の方だったが、意外にも男性のお客様も結構いらっしゃるんだなという印象。30代から60代の方、第一次韓流ブームからの根強い韓国ファン世代からネットフリックス普及で獲得した新たな韓流ファン層。幅広い年齢層の方が見に来られていた。
隣りに座った女性のお客様に話しを伺ったところ、コロナ前は韓国旅行に年間何度も行っていたというほど韓国が大好きだというお二人。この映画祭は3回目だという常連さん。韓国映画を一気に楽しめるこのイベントを毎年楽しみにしているのだそう。
作品を見て
初めに『おんぶ』、次に『2037』を観た。
この順番が良かった。映画館で2本連続してみることは少ない。この日、贅沢にも続けて見て思ったことがある。見る順番によって感想は変わってくるのでは?ということ。
『おんぶ』の派手さはないが、優しく心温まるストーリーで父親と息子のやりとりに何度となく笑いホッとした後の『2037』。結論からいうと、壮絶。こんなに泣いた映画は初めてだと言っても過言ではない。 『おんぶ』にはなかった怒りと悲しみの中にある愛に、誰もが涙を流すのだろう。衝撃のラストから目が離せず話が終わってもエンドロールが途切れるまで席を立てなかった。
もし号泣必至の『2037』を先に見ていたら、『おんぶ』はより癒しの映画として記憶されるかもしれないし、インパクトが強い2037が頭から離れないまま鑑賞することになったかもしれない。作品のチョイスも楽しみの一つとなりそうだ。
大阪韓国映画祭に来なければ、出会わなったかもしれない作品を見ることができ、心から感謝したい。
韓国映画を見るため、たくさん並んでいる人たち=駐大阪韓国文化院
駐大阪韓国文化院さんの話では、イベントはホームページ、または韓国に関連する媒体でリリースされる。この限られた告知にも関わらず、毎年大勢の方からの応募があるそうだ、空前の韓流ブームで韓国映画に対する関心も年々高くなっているのだろうと思う。
来年の映画祭はコロナ以前のように俳優さんのトークショーなどのイベントも再開して欲しい。今から楽しみで仕方ない。
第1回 大阪韓国映画祭のポスター(左)、韓国映画「天命の城」のポスター
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大阪韓国映画祭の歴史
大阪韓国映画祭の記念すべき第一回目は2015年。韓日国交正常化50周年を記念し、日本未発表の5作品が上映された。トークショーあり、コンサートあり、映画の上映に合わせてイベントも充実していたようだ。
また、2020年コロナ禍の第6回目の開催では、大阪韓国映画祭のスペシャル企画として、第92回アカデミー賞で、最多4部門を受賞したポン・ジュノ監督の3作品『殺人の追憶』『母なる証明』『パラサイト 半地下の家族』が特別上映された。
そして第7回目となる去年は、日本初公開の5作品に加え、一大旋風を巻き起こしたネットフリックス配信の韓国ドラマ「イカゲーム」を演出したファン・ドンヒョク監督の作品 『天命の城』特別上映会も開催された。
毎年、スペシャル上映としてその年に注目されたドラマや映画に関連する作品をラインナップ。日本初公開の新作のほか、話題の作品からも目が離せない。 </font>
*この記事は、日本のコリアネット名誉記者団が書きました。彼らは、韓国に対して愛情を持って世界の人々に韓国の情報を発信しています。
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