【文・写真・動画＝栗原みほ】

韓国で流行りの「ラーメンコンビニ」が日本に上陸した。

そのお店に1歩入ると、「ここは韓国？」て思ってしまうほど、韓国に来たような錯覚におちいる。日本でも大人気の韓国即席麺（インスタントラーメン）がズラリと並ぶ棚は、見ているだけで楽しい。こんなにもたくさんの韓国即席麺があるんだ！と、片っ端から食べたくなる。

韓国ドラマで必ずと言って良いほど登場する即席麺。
鍋そのままで食べる主人公、塾の合間にコンビニでラーメンを食べる子どもたち、そんなドラマのワンシーンが、今ではテレビの中の話だけではなく、日本の日常でも繰り広げられている。

「韓国のインスタントラーメン＝韓国人が食べる物」ではなく、日本人も普段の食事として取り入れるようになってきている。 韓国の関税庁が先月発表した貿易統計によると、２０２２年のインスタントラーメンの輸出額は７億５４３万ドル（約９９０億１１９３万円）で、過去最高となった。前年度の１３．５％増となった。

コロナ禍で韓国に行けなかった分、日本では韓国スーパーや、韓国食材を扱う店が増えた。また、韓流ブームの影響で、韓国の即席麺を食べることが、もはや珍しくもなく日常の一コマとなっている。

輸出額ランキングで日本は、中国（１億８８９２万ドル）、米国（７６１６万ドル）に続く第３位（６０６３万ドル）。4位のフィリピンの倍以上の数字（金額）を打ち出している。


そんな世界的に大人気の韓国即席麺が、その場で食べられるセルフラーメンのお店、その名も『ラーメンコンビニ』（店名：韓国食品スーパーとんとん2）が、2022年5月、大阪鶴橋のコリアタウンにオープンした。


お店の雰囲気

お店の方は「韓国の即席麺（インスタントラーメン）をもっと気軽に味わってほしい」と、韓国にいるような雰囲気を演出しているそうだ。ラーメンを作るマシーンや、アルミの紙皿などは韓国現地の物を使っている。

３０種類以上ある即席麺が並ぶ棚は圧巻。
お客さんがラーメンを食べている様子、その即席ラーメンの量とハングル文字、どこを見ても韓国旅行に来たような気分になる。

韓国の「ラーメンコンビニ」が話題になったが、そこへ行かなくても雰囲気はもちろん、韓国ラーメンを色々と楽しむことができる。韓国のお店は無人店舗が多いが、鶴橋の店は店員さんがいる。基本はセルフサービスだが、作り方やラーメンのことなど詳しく教えてくれる。

2回訪れて、2回ともランチタイムを少しずらしての2時頃の訪問。いずれの日もお客さんは女性の方が1組いた。女性3人で来ていたお客さんにお話を伺うと、やはり全員が韓国が大好き！鶴橋・コリアタウンは何度も来ているそう。今回、韓国料理を検索していて、こちらのお店を知り『面白そう！』ということで訪れたそうだ。韓国ラーメンは1人でいる時のお昼によく食べるのだそう。「簡単！安い！美味しい！」3拍子揃っていると絶賛していた。

「ラーメンコンビニ」の良いところ

まず、たくさんの種類があるので、食べたかったラーメンを試しに食べることができる。味がわからず買えなかったものが失敗せず購入できるようになる。

有料だが、卵やチーズ、ネギなどがトッピングできる。他にキムチなどの惣菜も売っているので、一緒に合わせて盛り沢山なラーメンを楽しめる。

とにかく楽しい！お店の雰囲気が韓国そのものなので、韓国旅行気分が味わえる。いわゆる「映え写真」も撮れて、カフェ感覚で気軽に立ち寄れる。


お店で人気のラーメン

お店の方に聞いたところ、人気メニューはこちら。

コッコ麺 / カムジャ麺 / 辛くないチーズ系

以外にも辛くない即席麺が人気のようだ。特に日本の女性の方は、選ぶ時「どのラーメンが辛くないですか？」と聞くそうだ。「どれが美味しいですか？」ではなく。辛くないと知った上で美味しいラーメンを探す傾向にあるようだ。

お店の方（韓国人）が「私は辛くないと思っていたものが、日本のお客さんには辛いみたい」と言っていたので、お店の方が「それ辛いよ」と言っていたものは私には完食できないと思った。


「韓国で人気の即席麺は何か」について調べてみたが、韓国農水産食品流通公社によると、「辛ラーメン」と「ジンラーメン」、この二種類が一番人気だという。

また、韓国料理店でも即席麺がメニューにあるお店が最近増えている。こちらのお店でもやはり袋麺とご飯の韓国スタイルで提供されている。

韓国袋麺について韓国人の店員さんに話しを伺うと、韓国ではラーメン屋さんがほとんどないので、ラーメンは買って自分で作るもの＝即席麺なんだそう。種類も豊富で、鍋（スープ系）が必ずといっても良いほど食卓に並ぶ韓国ではその鍋に麺も入れ、更にはご飯も一緒に頂く。ごくごく普通の日常に即席麺はあるようだ。

*この記事は、日本のKOREA.net名誉記者団が書きました。彼らは、韓国に対して愛情を持って世界の人々に韓国の情報を発信しています。

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