[文・写真=坪井由美子]
近年の韓国ブームで、ますます人気が高まっている韓国旅行。統計によると、2025年10月の日本からの渡韓者は30万人以上にものぼったそうです。日本と韓国間は多数の航空会社が就航していて、所要時間が約1時間~2,5時間と国内移動並みの気軽さなので、多くの旅行者は飛行機で渡韓していることでしょう。私もふだんは飛行機を使っているのですが、今年初めてフェリーでの渡韓を体験しました。これが思った以上に快適で楽しく、クルーズ気分の船旅を満喫。実際に体験した船内の様子を詳しくレポートしたいと思います。
今回乗船したのは、1998年から大阪・釜山間の定期航路を運航しているパンスタークルーズの新造船、「ミラクル号」。船で国境を超えるという特別な体験を前に、わくわくしながら大阪の南港へ向かいました。
どこかのんびりムードが漂うターミナルの窓口
フェリーターミナルの窓口でチケットを発券した後は、乗船時間まで待合室でのんびり。パスポート確認や出国検査は、飛行機にくらべるとずいぶんとスムーズでストレスフリーです。そしていよいよ、乗船の時がやってきました。
いよいよ乗船!近くで見るとかなり大きい!
ドキドキしながら船内に足を踏み入れた私を迎えてく
れたのは、ピアノの生演奏とウェルカムドリンク。想像していたクルーズのイメージそのもので、気分がぐんと上がります。
客室のドアを開けて、さらにテンションアップ。思わず「うわぁ~!」と声が出てしまいました。そこはホテルのような素敵なお部屋で、専用のバルコニーに出て海が眺められる仕様。バスルームも付いていて、まさに「動く海上ホテル」といった感じです。
まるでホテル!バルコニー付きの客室にテンションアップ
フェリーは午後5時に大阪港を出港。しばらくすると、明石海峡大橋を通過するというアナウンスが聞こえてきたので、展望デッキへ向かいました。パンスタークルーズは、瀬戸内海を経由する唯一のクルーズ船。明石海峡大橋、瀬戸大橋、関門橋、対馬の東を通って、翌朝10時頃に釜山港へ到着予定です。
運動会ができそうな広々としたデッキ
海上からの絶景もさることながら、巨大な橋の下を船で通過するというレアな体験に心が躍ります。
海上から眺める瀬戸内海の絶景
ひとしきり景色を堪能した後は、船内の探検に出発。
(オープン前でしたが)リゾート気分が楽しめそうなプール
コンビニや免税店、マッサージが受けられるスパルーム、生演奏やお酒が楽しめるラウンジ、VIPルーム、サウナを備えた浴場、小さいながらカジノまで完備。この日はオープンしていませんでしたが、デッキにはプールもあり、夏はさらに高級クルーズのような気分が味わえそうです。
私が一番楽しみにしていたのは、なんといっても食事の時間。
メニューは韓国料理を中心にハムやチーズといった洋食も並び、バラエティ豊富なラインナップ。キムチやチャプチェ等のパンチャンの他、スープにサラダ、韓国風おでんや麺類、フルーツやマカロン等のデザートまで揃っていて目移りしてしまいます。それに加えて、バルコニースイート以上の乗客にはメインディッシュを目の前で調理してくれるサービスも。テンションはもう、マックス状態です。
うっとりと海を眺めながらおいしい食事を堪能
思いがけず、船内で出会った一人旅の日本人女性と意気投合し、素敵な旅友ができたのも嬉しい思い出です。ワインで乾杯し、海を眺めながらおいしい食事を堪能。彼女とはこの後も一緒に楽しい時間を過ごしました。
食事の後は、ステージでショータイムがスタート。日替わりで様々なプログラムが用意されていて、この日は韓国の伝統舞踏を楽しみました。
韓国伝統舞踏と音楽のショータイム。この後、韓国カルチャーを感じるカラオケ大会が待っていました
そしておもむろに始まったのが、カラオケ大会。皆さん素人だとは思えないほど舞台慣れしていて、観客を巻き込んで会場は大盛り上がり。こういったカラオケ大会は韓国では定番のようで、観客もノリノリで会場はアットホームな温かい雰囲気でいっぱい。さすがはエンタメ大国だなあ、と感心することしきりでした。
見たところ、フェリーの乗客は韓国の家族連れやカップルのほか、意外なことにアジア諸国や欧米の旅行者の姿も。移動手段というよりは、ちょっと特別なワンナイトクルーズ体験を楽しんでいる様子でした。
ショーが終わった後は、新しい旅友とラウンジで生演奏を聴きながら、生ビールでこの日二度目の乾杯。夢心地でクルーズの夜は更けていきました。
ムーディーなラウンジで味わうビールと生演奏
大浴場にゆっくり浸かった後は夜食の麺までしっかりいただき、眠るのがもったいないなあと思いつつも、明日のためにベッドに入って就寝。
翌朝は早起きして朝風呂でリフレッシュした後、朝ごはん。韓・日・洋と豊富なラインナップのビュッフェと、作りたてのオムレツをいただきました。
朝から豪華なビュッフェに興奮
客室に戻ると、まもなくして釜山港が見えてきて、じわじわと感動が押し寄せてきました。
釜山に入港!初めてなのにどこか懐かしさを感じました
初めての釜山に、海から上陸しました!
あっという間に終わってしまった17時間のワンナイトクルーズ・・・思った以上に快適で楽しく、もっと乗っていたかったです。非日常のクルーズ体験が気軽にできる韓国への船旅は、これからますます人気が出そう。機会があれば、釜山から日本へのフェリーにも乗ってみたいなあと思いました。
*この記事は、日本のKOREA.net名誉記者団が書きました。彼らは、韓国に対して愛情を持って世界の人々に韓国の情報を発信しています。
hjkoh@korea.kr