名誉記者団

2026.07.29

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[文=いとう めぐみ]

先日、お届けさせて頂きました
「絵コンテ作家カンスク氏、早稲田に不時着! インタビュー【前編】」では、
早稲田大学演劇博物館で開催中の企画展への参加や、2023年の京都での
初海外個展以降に広がった日本とのご縁、そして近年のドラマ制作現場について
カンスク作家にお話を伺いました。

今回の後編では、日本の韓国ドラマファンの皆さまの一部から
カンスク作家へ事前にお寄せいただいた質問をご紹介します。

※企画展会場の様子についても写真記事
「カンスク作家さん参加・企画展「千変万化する恋 日本のロマンチック・コメディ映画の輝き」
 ご紹介しておりますので、よろしければ併せてご覧くださいませ。

早稲田大学演劇博物館前で企画展の看板の前でのカンスク作家 (写真=カンスク作家提供)

早稲田大学演劇博物館前で企画展の看板の前でのカンスク作家 (写真=カンスク作家提供)


人物が生きているように見える理由

カンスク作家、インタビューの後半は日本の韓国ドラマファンの皆さまの一部から
事前にお寄せいただいた質問をご紹介しますので、よろしくお願いします。

(カンスク作家、優しく微笑んで)
はい、よろしくお願いします。

まず最初のご質問は2023年の京都の個展の記事をご覧になった江連 香澄さんからです。

―実際にドラマで見ていた場面(の絵コンテ)がたくさんあり、「このシーンだ」と
情景が思い浮かび、とても感動しました。そして可愛らしい絵なのに、とても躍動感があり、
一瞬の動きや感情が生き生きと伝わってきました。

カンスク作家は絵コンテを描かれる際、人物の動きや
表情を生きているように見せるために、特に大切にされていることはありますか。

私は俳優としても活動しています。
私が描いた絵コンテを見て俳優の皆さんが演技をされるため、
そのシーンで求められる感情の(表現)レベルを正確に表すことを意識しています。

例えば、俳優が演じる際にも「この場面は感情の(表現)レベルがこのくらい」と
考えながら表情や動きを作っていきますが、同じように自分自身でも演じながら絵コンテを描いています。

実際に監督や撮影監督が、私が演じながら(絵コンテを)描いている姿をご覧になり、
「俳優もやってみたらどうですか」と声を掛けてくださったことが、
俳優として活動するきっかけにもなりました。

振り返ってみると、(絵コンテも俳優も)すべてが自然につながってきたように感じます。

絵コンテ展示ブースでのカンスク作家 (写真=いとう めぐみ)

絵コンテ展示ブースでのカンスク作家 (写真=いとう めぐみ)


『愛の不時着』出演者との出逢い


続いては、『愛の不時着』ファンだというおばおさんからいただいた質問です。

―前回のインタビュー記事で、絵コンテ制作の段階では俳優の皆さんとはお会いせず、
撮影が始まってから実際にお会いすることがあると拝見しました。『愛の不時着』の
リ・ジョンヒョク役のヒョンビンさん、ユン・セリ役のソン・イェジンさんとは実際にお会いされましたか。

また、絵コンテ制作時に抱いていたイメージと、実際にお会いした印象に違いはありましたか。

ヒョンビンさんとソン・イェジンさんとは、『愛の不時着』が初めてではなく、
それ以前にも別の作品でご一緒していました。

そのため、お二人のことは以前から知っており、
その印象を把握しながら絵コンテも制作していました。

ただ、お二人が実際にご結婚されるとは思っていなかったので、本当に驚きました。

(カンスク作家、明るい表情で微笑みながら)
でもとてもおめでたいことですし、私まで幸せな気持ちになりました。

原作やシナリオからキャストのイメージを作る過程


続いては、韓国ドラマがお好きなもりりんさんからいただいた質問です。

―原作やシナリオを読まれた際、キャストのイメージはどのように作られるのでしょうか。
モデルとなる人物を思い浮かべたり、実際の俳優さんをイメージされたりすることはありますか。

私が制作に参加する頃には、主要なキャストはほぼ決まっていることが多いですね。

でも、その一方で、まだキャスティングが決まっていない段階から
ストーリーボード(絵コンテの)制作が始まる作品もあります。

そのような場合は、監督と一緒にイメージを膨らませながら作業を進めます。

例えば、俳優さんの写真を見ながら、「この役にはこちらの方が合うのではないか」とか
「こちらの俳優さんの雰囲気が作品に合っているのではないか」と話し合いながら
人物像を作り上げていきます。

また時には、私から監督へ俳優さんを提案し、
その方が実際にキャスティングされることもあります。

もちろん作品や制作状況によって進め方は異なりますが、
監督と密に意見を交わしながら、その作品に最もふさわしい人物像を
(絵コンテに落とし込みながら)形にしていきます。

来場者のイラストを描かれたり交流を楽しむカンスク作家 (写真=カンスク作家提供)

来場者のイラストを描かれたり交流を楽しむカンスク作家 (写真=カンスク作家提供)


―最後に日本の韓国ドラマファンの皆さんに一言お願いいたします。

日本で韓国ドラマや韓国のエンタテイメント、
そして韓国の絵コンテ作家カンスク・韓国のコンテンツを愛してくださる
皆様のおかげでこんなにも楽しく絵コンテがコンテンツとして続いています。

とても心より感謝申し上げます。

そしてこれからも責任感を持って、一生懸命に取り組んで参ります。
ありがとうございます。

―カンスク作家、本日はお忙しいなかでインタビューのお時間を頂きまして
本当にありがとうございました。

これからも、ますますのご活躍を日本から願っております^^

こちらこそ、ありがとうございました^^

歴史的建築物でもある博物館の階段でのカンスク作家 (写真=カンスク作家提供)

歴史的建築物でもある博物館の階段でのカンスク作家 (写真=カンスク作家提供)


カンスク作家が描く絵コンテの登場人物が魅力的な理由

2023年7月に京都で初の海外個展を開催されてから3年。

今回のインタビューでは、早稲田大学演劇博物館での展示への思いや、
日本のファンとの交流、そしてAI時代におけるストーリーボード作家としての姿勢まで、
制作の最前線で感じていることを率直に語っていただきました。

そして2026年夏。

カンスク作家は更に時代の流れを捉えて、
現在も韓国ドラマ・映画制作現場での第一線で活躍されています。

カン・スク作家が参加されている企画展
「千変万化する恋 日本のロマンチック・コメディ映画の輝き」 は8月2日(日)まで
早稲田大学演劇博物館で開催されています。

カンスク作家の絵コンテはもちろん、日本映画界の貴重な資料を
実際にご覧いただける貴重な機会ですので、ご興味のある方は
ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか^^

※詳しい開館日時・展示内容については、下記の公式サイトも
あわせてご覧ください。

企画展公式サイト
「千変万化する恋 日本のロマンチック・コメディ映画の輝き」公式ページ


韓国の作品とカンスク作家の展示ブース (写真=早稲田大学演劇博物館提供)

韓国の作品とカンスク作家の展示ブース (写真=早稲田大学演劇博物館提供)


日本のロマンチック・コメディに関する貴重な史料が展示されているブース (写真=早稲田大学演劇博物館提供)

日本のロマンチック・コメディに関する貴重な史料が展示されているブース (写真=早稲田大学演劇博物館提供)


最後に、カンスク作家のお言葉をより正確に日本の皆様にお届けするために
コミュニケーションに関する確認とサポートをいただきました
株式会社オシエテの田中様と佐々木様、そして企画展会場の
早稲田大学演劇博物館の皆様にこの場をお借りして心より感謝を申し上げます。

※絵コンテ作家カンスク氏については「カンスク作家」と記載させて頂いています。

*この記事は、日本のKOREA.net名誉記者団が書きました。彼らは、韓国に対して愛情を持って世界の人々に韓国の情報を発信しています。

hjkoh@korea.kr