名誉記者団

2026.07.30

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[文・写真=駒瀬元暉]

カフェ「ヨラム」(요람)。落ち着いた雰囲気でシティビューを満喫しました。

カフェ「ヨラム」(요람)。落ち着いた雰囲気でシティビューを満喫しました。


仁川は空港だけじゃない!

こんにちは。ソウル在住で観光好きの駒瀬元暉です。

突然ですが、皆さんは仁川と聞くと何が頭に浮かびますか?きっと、ほとんどの方が仁川空港と答えるのではないでしょうか?

今回の記事では私が最近訪れた寿鳳山(スボン山)という、仁川で最高のシティビューを楽しめるスポットをご紹介します。もちろん景色だけではなく、山の斜面には韓国らしいオシャレなカフェ、そして空中に浮かんでいるようなスカイウォーク型展望台まで!また、山の麓には少しレトロな街並みもひっそり残っています。仁川にこんな場所あったんだ!と思わず驚く場所でした。

これまで仁川空港に着いたらすぐソウルに直行していた方にぜひご紹介したい!仁川にある穴場の絶景スポット、寿鳳山を紹介していきます!

2026年3月にオープンしたスカイウォーク。空中に突き出した形が独特です。

2026年3月にオープンしたスカイウォーク。空中に突き出した形が独特です。


街の中の絶景展望台

私が訪れた寿鳳山があるのは、仁川のミチュホル区の済物浦駅(ジェムルポ駅)。地下鉄1号線の駅で、ソウル市内からも電車1本でアクセスができます。

寿鳳山の魅力は、街中で簡単に絶景が楽しめるところ。360度仁川市内を見渡せるダイナミックな景色ですが、山自体100メートル程度の低山なので、近所の裏山感覚で登ることができます。山には歩きやすい登山道が整備され、頂上は市民の憩いの公園となっていました。

寿鳳山の見どころは、今年3月にオープンしたスカイウォーク。空中に突き出した、スリルを感じられる展望デッキで、多くの市民の方が景色を楽しんでいました。スカイウォークからは韓国ならでは(?)の所狭しと立ち並ぶ高層アパート群、そして仁川らしく海まで見渡すことができました。

韓国に住んでいてよく感じますが、韓国は本当に山が多くて、街中にも見晴らしが良い展望台があちこちにあります。寿鳳山も仁川市民の皆さんにとって、リフレッシュするのに最高な散歩スポットなんでしょうね。

ぐるぐる回転しながら登るスカイウォーク。歩く楽しさも倍増です。

ぐるぐる回転しながら登るスカイウォーク。歩く楽しさも倍増です。


韓国らしい絶景ビューのオシャレカフェ

さて、頂上で絶景を楽しんだ後、ぜひ訪れてみてもらいたいのはカフェ「ヨラム」(요람)。頂上から少し降りた斜面の道沿いにあるのですが、このカフェは本当にシティビューが最高です。

屋上に登ることもできるルーフトップカフェですが、そこからの眺めはまさに圧巻。この眺めを横目に楽しむコーヒーは格別ですね。

カフェは高台から街を見下ろす完璧な立地にありました。

カフェは高台から街を見下ろす完璧な立地にありました。


カフェ ヨラムの店内は、落ち着いた空気で可愛いインテリアも随所に飾られていて、窓際からは正面に景色を楽しむこともできます。

今回平日に訪れたこともありますが、カフェでは周辺の住民同士が会話を楽しんでいるようでした。また、自習をしている学生の方も多かったのですが、こんな絶景のカフェで普段から勉強しているなんて羨ましい限りです…

コーヒーも4000~6000ウォン程度と、ソウルにあるようなルーフトップカフェと比べるとかなりお手頃な価格。現地住民の方が主に訪れる穴場スポットの雰囲気なので、実際にそこに暮らしているかのような気分もしてきました。私、こんなカフェ知ってるよ!と思わず自慢したくなるような素敵な場所です。

細部までこだわった可愛い店内とシティビュー。贅沢な景色でした。

細部までこだわった可愛い店内とシティビュー。贅沢な景色でした。


故郷を失った "失郷民” のレトロな住宅街

頂上でスカイウォークからの絶景を楽しみ、カフェ ヨラムでひと休みしたら、寿鳳山の麓にある街をゆっくりお散歩してみてください。レトロな街並みを楽しむことができるからです。

細い路地、そして壁、道路や階段に可愛いらしいアートが描かれていて、この街全体をアリマウル(아리마을)と呼んでいます。

アリという言葉は ”悲しさで心が辛い” という意味を持つ言葉、アリダ(아리다)から由来しているそうですが、この静かな街に一体どんな悲しい話があるというのでしょうか..

階段もカラフルに飾られ、和やかな雰囲気でした。

階段もカラフルに飾られ、和やかな雰囲気でした。


その理由は、アリマウルが元々韓国戦争で北朝鮮から避難してきた人たちが作った住宅地だからです。かつて韓半島を二分した戦争で多くの避難民が発生し、ここアリマウルも元々彼らが集住した場所でした。

アリマウルの住民のように、韓国戦争で韓国に避難してきた人々を、故郷を失った民、つまり失郷民(실향민)と呼びます。故郷を思い出す悲しい気持ちになぞらえアリマウルと名前が付けられました。戦争が生んだ結末は皆さんご存じの通り、今なお続く韓国と北朝鮮の分断に終わり、アリマウルの住民たちも結局故郷の北朝鮮に帰ることは叶いませんでした..

韓国戦争が残した傷跡の重さを改めて思い知らされると同時に、そんな歴史が残る街が壁画で明るい雰囲気に飾られている様子からは、歴史の悲しさばかり強調せず前向きに後世に伝えていく姿勢を感じました。

シティビューと都会に隠れたレトロな空気、寿鳳山は韓国の昔と今を両方味わえる場所でした。

シティビューと都会に隠れたレトロな空気、寿鳳山は韓国の昔と今を両方味わえる場所でした。


今回は仁川の寿鳳山を紹介してきました。

仁川は決して空港だけではありません!今回のアリマウルもそうですが、仁川は韓国の開港地、韓国初の鉄道が敷かれた場所というように、実は韓国の激動の近現代が詰まった場所なんです。

歴史が好きな方にもオススメできるレトロな風景が残っている街なので、ぜひ次回は仁川でもゆっくり観光を楽しんでくださいね!

*この記事は、日本のKOREA.net名誉記者団が書きました。彼らは、韓国に対して愛情を持って世界の人々に韓国の情報を発信しています。

innocence@korea.kr