コリアネットのインタビューに応じるパリ市立劇場プログラマー、クレール・ベルレ=2025年12月11日、ソウル、イ・ジョンウ
[ソウル=シャルル・オデゥアン]
[映像=パリ市立劇場]
文化体育観光部の「海外主要人物招請事業」で先月韓国を訪れた、パリ市立劇場の舞踊プログラマー、クレール・ベルレ(Claire Verlet)氏は、深い印象を残した。
この17年間で200人余りの海外文化芸術関係者がこの事業を通じて韓国を訪れてきたが、韓国舞踊界と10年以上にわたって関わってきたベルレ氏の存在感は格別だ。
ベルレ氏は今回の訪韓期間中、斗山(トゥサン)アートセンター、アルコ劇場、LGアートセンターなど主要な公演会場を訪れ、国内の振付家や舞踊家、関係者と会い、両国の芸術機関間の交流拡大について意見を交わした。
また、国立劇場国立舞踊団や世宗(セジョン)文化会館ソウル市舞踊団のリハーサルを参観し、国舞踊の現状を詳細に視察した。
ベルレ氏は10年前、韓仏修交130周年記念事業で、舞踊、演劇、音楽分野の10件余りのプロジェクト企画に携わったベテランだ。2016年には国際コンテスト「Danse Élargie」をパリとソウルで同時開催し、韓国の新進芸術家が世界へ羽ばたく機会を広げた。
当時、優勝した振付家のチョン・セヨン氏をはじめ、本選に進出した34チームのうち12チームを韓国勢が占めたことは、ベルレ氏が早くから評価してきた韓国舞踊の実力の高さを示している。
ダンサー出身のベルレ氏は、審美眼において「独創性」を最も重視している。コリアネットとのインタビューで、選考基準を絵画の「作風」に例え、次のように語った。
「私たちが求めているのは再現ではありません。既存の枠を越えて、自分だけの表現を生み出す人です。特に、自国の魅力や伝統文化を内包した個性を持つ人に惹かれます。一枚の絵を見ただけで作者が分かる、そんなものです」
こうした基準でベルレ氏が最高の「作風」として挙げたのが、振付家のアン・ウンミ氏だ。
「アン・ウンミは、強いエネルギーと伝播力を備えた、本当に独創的な芸術家です。彼女が手がける衣装は常に目を引き、舞台もまた幻想的です」
ベルレ氏は、昨年11月にパリ市立劇場で大きな反響を呼んだアン・ウンミ氏の最新作『Post Orientalist Express』について、「西欧が思い描いてきた東洋像を、華やかで軽やかなアイロニーとして昇華させた秀作だ」と評価し、3月まで続くツアーに期待を寄せた。
1920年代から1970年代にかけて韓国で隆盛した「新舞踊」の系譜を受け継ぎながら、ニューヨークに渡って新たな表現を模索する彼女について、ベルレ氏は「安定した環境を離れ、新しい手法を吸収することは大きな勇気を要する選択だ。その過程で培われる独創性が、舞台上でどのように表現されるのかに注目している」と語り、深い信頼を示した。
ベルレ氏の洞察は、公演会場の外でも際立っていた。ソウルの恩平(ウンピョン)韓屋村で工芸の生命力に触れた彼女は、新しく整然とした都心の風景の中で、むしろ「古く、使い込まれたものはどこにあるのか」に意識を向けていた。
国立現代美術館で韓国のアバンギャルド美術に触れた後、ベルレ氏は、「厳格で規範的な教育環境の中にありながらも、文化的な基盤を保ち、新たな表現を生み出してきた芸術家たちの作品は、非常に逆説的で、強い印象を放っていた」に評価した。
ベルレ氏は、旅先では必ず博物館を訪れ、公共交通機関を利用するという。そうした体験こそが、その国を理解する手がかりになると考えているからだ。
ただ、今回の訪問では公共交通機関を利用する機会はなかったと明かした。「甥は、管理が行き届き、毎日清掃されていると言っていました」
パリとソウル、伝統と現代、規範と逸脱。そのあいだを自在に行き来してきたクレール・ベルレ氏。彼女が提示した「独自性」というキーワードは、世界の舞台を目指す韓国舞踊にとって、進むべき道を照らす確かな指針となっている。
caudouin@korea.kr