ひと

2026.04.06


[ソウル=テレシア・マーガレット]
[写真=イ・ジョンウ]
[映像=パク・デジン]

「伝統と現代をつなぐ音楽で、人々の記憶に長く刻まれるデュオになりたい」。

パンソリのソリクン(歌い手)と韓国舞踊家による異色のデュオ、韓国伝統音楽「国楽(クガク)」と「K-POP」の融合。この新たな試みから誕生したのが、新人女性デュオ「ドドゥリ(dodree)」だ。ソリクンの家系に生まれた3代目のナ・ヨンジュと、3歳から舞踊の道を歩んできたイ・ソンヒョンが、新たな「韓流」をけん引する存在として、早くも大きな関心を集めている。

グループ名の「ドドゥリ」は、国楽の6拍子のリズムを指す用語に、英語の「free(フリー)」を組み合わせたものだ。一つのジャンルにとどまらず、限界を超えて世界へ羽ばたくという強い意志が、その名に込められている。

ドドゥリは、K-POPを基盤に、国楽の魅力を融合させ、独自の音楽世界を作り出している。従来のアイドルような華やかなパフォーマンスを披露しつつも、歌唱や振り付けの随所に韓国的な要素が散りばめられている。

唯一無二のパフォーマンスは、厳しい練習の賜物だ。デビューする前、ヨンジュはソンヒョンに国楽の歌唱法を伝授し、ソンヒョンはヨンジュに韓国舞踊のしなやかな所作を教え込んだ。その結果、国楽と舞踊が有機的に融合した「ドドゥリ」ならではの強みを生み出した。

実験的ともいえるこの試みは、1月26日にリリースされたクロスオーバー曲「夢のようだった」で大きな反響を呼んだ。特に、韓国語の歌詞のみで言語の壁を越え、豊かで奥行きのある感情を届けた。国内外から「驚異的な融合」との賛辞が寄せられ、鮮烈なデビューを飾った。

「ドドゥリ」のナ・ヨンジュ(左)とイ・ソンヒョン(右)が、コリアネットとのインタビューの前にポーズを取る様子=先月20日、ソウル、イ・ジョンウ

「ドドゥリ」のナ・ヨンジュ(左)とイ・ソンヒョン(右)が、コリアネットとのインタビューの前にポーズを取る様子=先月20日、ソウル、イ・ジョンウ


ドドゥリは、デビュー後、国立中央博物館とコラボし、韓国の伝統美を反映したコンテンツを制作。2月13日に、博物館を背景に制作したミュージックビデオ「夢のようだった」を公開し、大きな注目を集めた。

イ・ソンヒョンは、「遺物が所蔵された空間での撮影に、不思議な感覚に包まれ、夢の中にいるようだった」と、当時の感動を語った。また、「韓国の情緒あふれる空間で韓服をまとい、自分たちの音楽に合わせてパフォーマンスを披露でき、とても光栄だった」と付け加えた。

ナ・ヨンジュは、ドドゥリの魅力として、「馴染みのあるK-POPのスタイルに韓国の美を融合させることで、聴き手が自然と音楽に引き込まれる」ことを挙げ、「国楽へのハードルを下げつつ、韓国の音楽が持つ固有の魅力はそのまま届けたい」と自信をのぞかせた。

ドドゥリが目指すのは、単なるアイドルにとどまらない「時代の橋渡し役」だ。イ・ソンヒョンは、「伝統の根源は不変であり、多様な手法で発展し広まることもまた伝統の一側面だ」とし、「伝統を正当に継承する者もいれば、新たな解釈で魅力を生み出す者も必要である」と述べた。

どのステージでも、韓国の文化が自然と溶け込むように日々精進を続ける「ドドゥリ」。彼女たちの視線と歩みは、すでに世界をしっかりと見据えている。

margareth@korea.kr