握手する文在寅大統領(右)とフィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領=4日、青瓦台
[ソン・ジエ、イ・ギョンミ]
[写真=青瓦台]
文在寅(ムン・ジェイン)大統領は4日、2泊3日の日程で公式訪韓したフィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領と会談し、両国間の経済協力や交流の拡大、韓半島非核化への共助を確認した。
文大統領とドゥテルテ大統領は、去年11月にフィリピンで会談してから、2回目となる今回の会談で、「両国相互訪問者数200万以上」・「2017年両国間貿易額143億ドル」など1949年の国交正常化以降、経済・産業・観光など様々な分野で交流が拡大したことを高く評価し、今後の協力策について議論した。
両首脳は「閣僚級の交流拡大」・「インフラ拡大事業の支援に向けた計10億ドル規模の 対外経済協力基金(EDCF)拡大」・「交通・エネルギー・インフラ・情報通信・科学技術・農業なでで協力拡大」・「人的交流の拡大に向けた2019年韓国・フィリピン相互交流の年指定」などで合意した。
文大統領は、特に「人中心で、共に豊かに暮らす平和共同体」の実現に向けた韓国政府の新南方政策が、2040年まで中高所得国入りや貧困のない中間層社会などを目標にするフィリピン政府の「国家ビジョン2040」の実現に貢献することを希望すると強調した。
共同記者会見する文在寅大統領(右)とドゥテルテ大統領=4日、青瓦台
文大統領は会談後の記者会見で「フィリピンと韓国は非常に特別な友人」とし、「フィリピンは東南アジア諸国の中で、最初に外交関係を結んだ国」と述べた。続いて「フィリピンは、韓国政府が力点を置いて進めている『新南方政策』の核心パートナー」とし、「ドゥテルテ大統領と両国の関係をさらに未来志向的に発展させるための方策をについて深く議論し、積極的に推進していくことで一致した」と付け加えた。
ドゥテルテ大統領は「フィリピンは、世界的な経済大国へと成功裏に変化した韓国から学べることが多い」とし「新しく革新的な基幹産業の発展に向け、韓国と協力する」と答えた。
また、韓半島非核化や平和定着に向けた韓国政府の努力に対するフィリピン政府の支持も表明した。
ドゥテルテ大統領は「韓半島の平和・安定・繁栄をもたらす文大統領のビジョンを高く評価する」とし、「文大統領の献身は、歴史的な南北首脳会談の結果である韓半島の平和・繁栄・統一に向けた板門店(パンムンジョム)宣言に表れる」と述べた。
その上で「フィリピンは、この数ヶ月間の進展が韓半島の非核化との目標に肯定的に寄与すると期待する」とし、「国際社会の責任ある国としてフィリピンと韓国は国際舞台でお互いに支持し続ける」と付け加えた。
韓国とフィリピンは今回の首脳会談を機に、交通分野をはじめ貿易・投資・産業技術など経済通商分野、再生エネルギー普及の拡散、科学技術、フィリピン・セブ島の新港湾の建設協力に向けた5件の了解覚書を締結した。
歓迎会で乾杯する文在寅大統領(右)とドゥテルテ大統領=4日、青瓦台
jiae5853@korea.kr