先月２９日、台風の被害者・遺族のために演説するアンディー・キム氏＝聯合ニュース

[キム・ハヨン]

米国で中間選挙の投開票が８日（現地時間）行われ、民主党のアンディー・キム氏が下院議員に当選し、３選に成功した。韓国系が３回当選したのは２６年ぶりのこと。

キム氏は、ニュージャージー州の第３選挙区で、共和党の候補を押さえ、勝利した。１９９６年の選挙でキム・チャンジュン氏が３選を果たして以来、韓国系連邦議員の最多当選となった。

キム氏は「明日、子どもたちを起こすのが楽しみ」とし、「５歳、７歳の子どもがいる。お父さんがやりとげたこと、勝利したことを早く二人に伝えたい」と語った。

ニュージャージー州の第３選挙区は、白人の数が圧倒的に多く、アジア系が少ない地域で、共和党が強い地域とされる。２回の大統領選挙でも、共和党のトランプ前大統領が民主党候補を制した。

キム氏は選挙期間中、新型コロナ１９支援対策、処方薬の値下げなど、これまでの成果を強調し、支持を訴えた。一方、パンクロックバンドのボーカル出身で、白人のヨット製造を手掛ける、共和党のヒリー候補は選挙運動期間中、高物価を指摘し、民主党に責任を問うた。

１９８２年生まれのキム氏は、シカゴ大学を卒業し、英オックフォード大学のモードリン・カレッジで国際関係学を専攻し、博士号を取得した。２０１８年、当時共和党現役議員のTom MacArthurを追い抜いて初めて当選した。２０２０年には、大差をつけて再選を果たした。

キム氏以外にも、「スンジャ」という韓国の名前で知られる民主党のMarilyn Strickland下院議員も、共和党のKeith Swank候補を押さえ、ワシントン州の第１０選挙区で勝利した。

民主党のSylvia Chang Luke下院議員は、ハワイ州知事選挙で副知事に当選した。ハワイ州政府最高の選出職に就いた韓国人政治家という記録を達成した。

支持者とハグするアンディー・キム氏＝アンディー・キムのツイッター