佐渡島の金山を巡り、韓国政府が独自に執り行った追悼行事で黙とうする参加者=25日、日本・新潟県、聯合ニュース
[ギル・ギュヨン]
韓国政府は25日、日本による植民地時代に強制労働をさせられた韓半島出身者を追悼する独自の行事を新潟県・佐渡市で執り行った。
佐渡市にある朝鮮人労働者の宿舎だった「第4相愛寮」跡地で行われた追悼式には、韓国人遺族9人や朴喆熙(パク・チョルヒ)駐日大使らが出席した。
朴大使は追悼の言葉で、「80数年前、佐渡金山に強制動員され、過酷な労働のせいで倒れた韓国人労働者に哀悼の意を表し、謹んでご冥福をお祈りする」と述べた。
その上で、「佐渡島の金山の歴史の裏には、韓国人労働者の涙と犠牲があった」とし、「つらい歴史が記憶され続けるよう韓日両国が心を込めて努力していかなくてはならない」と強調した。
当初、韓国政府代と遺族らは24日に日本側が主催する追悼式に出席する予定だったが、23日に急きょ不参加を決定した。日本が自国の政府代表として、生稲晃子外務政務官を選んだことが影響したという。生稲氏は2022年、靖国神社を参拝したことがある。
日本側主催の追悼式では、韓半島出身者が強制動員されて差別を受けた事実はもちろん、これに対する謝罪や遺憾を表す表現も一切言及されなかった。
日本は今年7月、佐渡島の金山が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産に登録される際、韓国の同意を得るため、毎年追悼行事を開くことを約束した。
日本が主催した追悼式への不参加に関して外交部は、「歴史に関して日本側と妥協しないという韓国政府の確固たる意志の表明」と説明した。
gilkyuyoung@korea.kr