「国民が主人である国、共に幸せな大韓民国」を国政ビジョンに掲げる李在明(イ・ジェミョン)政権が、今年6月4日で発足1周年を迎える。コリアネットは、政権の1年間の主要成果を全5回にわたって取り上げる。最終回となる第5回は、変化と飛躍の場面の数々を写真で振り返る。
[ソウル=イ・ジョンウ]
混乱を乗り越え、新政権が発足···国民主権・国民生活の回復を国政の中心に
国会で開催された大統領就任式での李在明大統領の様子=2025年6月4日、ソウル、イ・ジョンウ
2025年6月4日のソウル・汝矣島(ヨイド)の国会で開かれた第21代大統領就任式は、新政権の幕開けを告げる第一歩となった。李大統領は、この場で国政の重きを「国民主権」と「国民生活の回復」に置くという方向性を打ち出した。この日の宣言は、単なる儀礼にとどまらず、混乱を収束させ、止まっていた国政を正常化させることを示す歴史的なものとなった。
国民統合政治の実現···現場中心の意思疎通
タウンホールミーティングで参加者の発言に耳を傾ける李大統領=2025年7月4日、大田、大韓民国 青瓦台
発足1年目から、対話の場は会議室の中にとどまらず、現場へと拡大した。分断を収束させ、国民統合を成し遂げるという意志は、「タウンホールミーティング」という形で具体化された。李大統領は、就任後、光州(クァンジュ)、大田(テジョン)、釜山(プサン)など、全国12カ所でタウンホールミーティングを開催した。このミーティングは、大統領や政府が一方的に政策を説明する場ではなく、地域住民が懸案や発展策を提案すれば、政府がそれを国政課題に直ちに反映させる「双方向」の議論の場として機能した。
「リアルタイム」で意思疎通する政権···国政のプロセスを全面公開
国務会議が生中継される中、青瓦台での国務会議で発言する李大統領―3月10日、ソウル、大韓民国 青瓦台
李在明政権の国政は、発足1年目から「現場へ向かう」領域を超え、「可視化する国政」へと拡大された。国務会議や業務報告といった国政運営の主要な場面を生中継し、政策決定のプロセスを国民に透明に公開。こうした取り組みこそ、韓国初の「リアルタイム意思疎通(ストリーミング)政府」と評価される理由である。李在明政権は、国政運営の結果だけを国民に伝える従来の方式から脱却し、政策の議論・調整の過程まで国民に共有した。国民は、今や単なる政策の受け手ではなく、国政へリアルタイムで参加する主体へと変化した。デジタル時代にふさわしい、まさに「意思疎通の大転換」である。
「コリア・プレミアム」···KOSPI8000台突破
ニューヨーク証券取引所を訪れ、関係者と対話をする李大統領=2025年9月25日、ニューヨーク、大韓民国 青瓦台
李在明政権は、人工知能(AI)・バイオといった、新産業の育成とエネルギー転換により、低成長を克服し、韓国経済を再び飛躍させるという構想を発表した。「AI3大大国・潜在成長率3%・世界5大大国」をビジョンとして掲げており、このビジョンの実現に向け、「AI大転換と超革新経済30大プロジェクト」を立ち上げ、産業の体質改善と成長基盤の拡充を加速化させた。
その成果は、資本市場において数字で明確に示された。コスピ(KOSPI)は、1年前に2000台も危ぶまれていたものの、先月26日に終値ベースで史上初めて8000の大台を突破し、時価総額6581兆ウォンを記録。時価総額規模では、世界第7位に当たる。この歴史的な高値の更新は、単なる株価上昇にとどまらず、グローバル市場で韓国経済の成長基盤と企業価値が全面的に再評価され始めたことを明確に示している。まさに、コリア「ディスカウント」から「プレミアム」への変貌を物語っているといえる。
バランスの取れた成長···地域商圏を活性化へ
市場でキム・ヘギョン大統領夫人と買い物をする李大統領=2月11日、忠州、大韓民国 青瓦台
李在明政権は、首都圏と大企業中心だった発展の軸を地域、生活経済、小規模事業者、伝統市場へと転換させた。バランスの取れた成長を目標に掲げ、「5極3特(5つの超広域圏と3つの特別自治道)」の国家均衡成長戦略を打ち出し、推進体制を圏域中心へと再編した。また、「民生回復消費クーポン」を含む内需の回復に向けた対策は、低迷していた地域商圏に活力を吹き込んだ。
盤石な社会基盤···国民の日常を守るセーフティーネット
「2025山火事鎮火官軍合同訓練」で装備を点検する李大統領=2025年11月6日、大韓民国 青瓦台
李在明政権は、国民生活の安全を確保するため、社会のセーフティーネット構築に注力してきた。居住地中心の「地域社会統合ケア」へと福祉のパラダイムを転換させ、労働のセーフティーネットを切れ目なく整備してきた。さらに、気候危機時代に備えた複合的な対応体制を整備し、国民の生命と安全を守る国の役割を一層強化した。
国益中心の実用外交···多国間外交の舞台で存在感を発揮
米国の国連本部で「第80回国連総会基調演説」を行う李大統領=2025年9月24日、ニューヨーク、大韓民国 青瓦台
李在明政権の発足1年目における外交・安保分野の成果としては、首脳外交の早期復元と多国間舞台での存在感の拡大が挙げられる。主要7カ国(G7)サミットや国連総会、主要20カ国(G20)サミットといった多国間外交の舞台で韓国の存在感を高めた。特に、2025アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議を成功裏に開催させたことは、「グローバル中枢国家」としての韓国のプレゼンスと外交力を世界に印象付ける契機となった。
国民生活から外交に至るまで···今後は「実感できる変化」へ
市場で商人と握手を交わす李大統領=2025年6月20日、蔚山、大韓民国 青瓦台
李在明政権はこの1年間、国内にとどまらず、世界を目まぐるしく駆け抜けてきた。写真で振り返った一連の場面は、政府の国政ビジョンが抽象的なスローガンにとどまらず、現場でどう具現化しているのかを物語っている。
今や視線は次のステージへと向かう。発足1年目が国政の方向性を定める時期であったとすれば、今後は、その方向性を国民が肌で感じる実質的な変化へとつなげていく過程となるだろう。
b1614409@korea.kr