韓国型ロケット「ヌリ」のイメージ=科学技術情報通信部
[チョン・ジュリ、イ・ギョンミ]
韓国独自の技術で開発中の初の韓国型ロケット「KSLV-2」が「ヌリ」との名前で、2021年に打ち上げられる。
「ヌリ」は、1.5トン級の実用衛星を地球低軌道(高度600~800キロメートル)まで打ち上げられる能力を持つ3段式ロケットで、2021年の打ち上げを目標に開発が進められている。7月に全羅南道(チョルラナムド)の高興(コフン)にある羅老(ナロ)宇宙センターで、試験発射前の最終試験に成功し、10月に試験発射が行われる。
試験発射では、75トン級のメインエンジンの飛行性能を点検する。成功する場合、韓国独自の技術によるロケット開発にも弾みがつく見通しだ。
「ヌリ」との名前は、公募展を通じて3日、最終的に決まった。ハングルで「世の中」を意味する「ヌリ」は韓国独自の技術で作られたロケットで、宇宙開発に対する韓国国民の念願が盛り込まれている。公募展に約6300人あまりが1万件以上を応募した。
韓国航空宇宙研究員の高政奐(コ・ジョンファン)韓国型ロケット開発事業本部長は、「世界各国のロケットの初打ち上げ成功率は50%未満」とし、「失敗の可能性を最小限にとどめるため努力し、最終目標の2021年発射成功に向け最善を尽くす」述べた。
韓国がロケットの開発に手がけたのは、今回が初めてではない。2013年1月30日、ロシアと協力し、初のロケット「羅老号(KSLV-1)」の打ち上げに成功した。「ヌリ」は外国の技術支援を受けず、韓国独自の技術で開発した初の韓国型ロケットである。
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