科学技術

2020.12.23

20201223_Samsung, Kakao, SKT AI

共同AI開発に向けた研究パートナーシップを締結した後、記念撮影する関係者ら=22日、京畿道・城南市、サムスン電子


[モリナ・エリアス、イ・ギョンミ]

ソウルに住む60代のAさんは、コミュニケーションアプリで「強い台風の影響で、周りの1500軒が停電となった」というメッセージを確認した。心臓疾患を患い、いつも呼吸器が必要な夫のため、人工知能(AI)秘書に緊急救助を要請した。救助隊員が来るまで、スマートウォッチから医療機関にリアルタイムで、心拍数や脈拍数などの健康状態に関する情報を送る。

近い将来は、Aさんのような状況が、ありふれた日常の光景になるとみられている。韓国のサムスン電子とSKテレコム(SKT)、カカオの3社は22日、新型コロナウイルスに対応し、より安全な社会を作るため、人工知能(AI)技術の開発に協力することにした。

3社は、「今回の協力により、各社が持つ核心技術をまとめ ▲未来AI技術開発 ▲社会的難題の解決に向けたAI活用策の研究 ▲AI技術の裾野拡大を共同で推進する」と発表した。

サムスン電子、SKT、カカオはそれぞれ、スマート端末、移動通信サービス、コミュニケーションアプリの分野で、自社の強みを基にして数年間、AI技術の高度化に取り組んできた。3社の技術を結合すれば、韓国のAI技術力は短期間内に世界最高の水準になるとみられる。

3社は、「人工知能R&D協議体」を結成し、各社の最高技術責任者(CTO)、または、AI専門の役員が出席して共同開発を進める。今後、他の事業者も参加して、規模を拡大させることも視野に入れている。

来年の上半期に3社が初めて公開するのは「パンデミック克服AI」。現在地周辺の新型コロナの状況をリアルタイムで把握して危険度を分析し、利用者に社会的距離置きを勧告したり、危ない所を避けて目的地までいけるように道案内もしてくれる。今後、台風や大雨のような災害時にも活用できるとみられる。

3社は「パンデミック克服AI」を皮切りに、社会高齢化や粒子状物質など、社会問題の解決に向けたAI研究・協力を継続していくことで合意した。5Gやスマートフォン、AI、コミュニケーションプラットフォームなど、各社が持つ技術と事業領域を融合させるなど、情報通信技術(ICT)のあらゆる分野で協力することになる。

eliasmolina@korea.kr