科学技術

2025.12.05

江原特別自治道は、2033年までに地域経済を未来産業中心へと転換する方針を示した。半導体、バイオヘルス、モビリティを中核産業に位置付け、地域ごとの特色ある産業育成を総合開発計画の最優先課題とする。これは、自治道の競争力と魅力を高めることを目指した産業戦略だ。

江陵の主要観光地を走るシャトル型自動運転車

江陵の主要観光地を走るシャトル型自動運転車


[江陵 = シャルル・オデゥアン]
[写真 = 江陵市]

江陵は「先端モビリティ都市」としての変革を進めている。市内では自動運転車が走行し、AIを活用した交差点では歩行者の動きに応じて信号が調整され、緊急車両も優先的に通過できる。来年開かれるITS世界総会では、こうした取り組みが世界に紹介される見通しだ。

第32回ITS世界総会が、来年10月19日から23日まで江陵で開催される。ITS世界総会は、アジア・欧州・米州を巡回しながら行われる、ITS分野で最大規模の学術大会兼展示会である。韓国での開催は、ソウル(1998年)、釜山(2010年)に次いで3回目となる。

江陵市は2022年の誘致過程で「中小都市での初開催」という独自性と強い開催意志を前面に打ち出して、台湾・台北を抑えて開催都市に選ばれた。その後、国土交通部による道路インフラ先端化支援を追い風に、総会の準備に拍車をかけている。

江陵で最も目立つ変化のひとつは、多様な自動運転サービスの導入だ。江陵オリンピックパーク周辺を走る観光型自動運転車は、AIとビッグデータを活用して道路や施設の情報を認識し、信号を守りながら運転者なしで走行する。2023年1月からは、オリンピックミュージアム、鏡浦湖、安木海辺を結ぶ3つの観光ルートで無料運行されており、江陵駅やバスターミナルからも乗車できる。

今年7月、江陵は全国の自治体で初めて、へき地路線に自動運転バスを導入した。この路線は、2026年開催の江陵ITS世界総会の開催期間中、自動運転バス技術の実演区間として活用される予定だ。

総会では、江陵市が様々な先端交通技術を公開する。中でも注目されるのが、消防車や救急車などの緊急車両が出動した際に信号を優先制御し、交差点の通過時間を短縮する「緊急車両優先信号システム」だ。テスト運用では、緊急車両の平均速度が70%向上し、移動時間が43%短縮されることが確認された。

「スマート横断歩道」も公開される。AIが歩行者の動きや速度を分析し、歩行速度が遅い人を感知すると信号の時間を自動で延長する仕組みだ。運用の結果、無断横断が90.6%減少し、横断時間内に道路を渡り切れなかった歩行者も65.4%減少した。

2026江陵ITS世界総会は、2018年平昌冬季オリンピックのスケート競技が行われた江陵オリンピックパーク一帯で開催される。学術セッションや展示会、技術デモンストレーション、ビジネス相談会、文化プログラムが行われ、世界90カ国から約6万人の参加が見込まれている。

江陵市庁都市情報センター管制室

江陵市庁都市情報センター管制室


caudouin@korea.kr