科学技術

2026.04.17

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ロール・ツー・ロール方式によるメタレンズ量産工程の図解=科学技術情報通信部

ロール・ツー・ロール方式によるメタレンズ量産工程の図解=科学技術情報通信部


[イ・ダソム]

韓国の研究チームが、世界で初めてメタレンズの量産技術の開発に成功した。この技術を用いれば、従来のカメラレンズより数百倍薄く、光を自在に制御できる。

科学技術情報通信部は16日、成均館(ソンキュングァン)大学先導研究センターのチョ・キュジン教授とキム・インギ教授の研究チーム、浦項(ポハン)工科大学のノ・ジュンソク教授の研究チームが、メタレンズを1秒間に300個以上の速度で製造できる「ロール・ツー・ロール(Roll-to-Roll)ナノインプリント技術」を共同で開発したと発表した。

メタレンズは、光の位相・振幅・偏光などをナノメートル(10億分の1メートル)単位で精密に制御できる次世代の光学デバイスである。従来の厚みのあるレンズとは異なり平面構造を持ち、厚さは数百倍以上薄く、超薄型でありながら高精度な光制御が可能である。

従来は、メタレンズの製造が高コストで複雑な半導体プロセスに依存していたため、実験室レベルの少量生産にとどまらざるを得なかった。

研究チームはこの課題を解決するため、成均館大学の「ロール・ツー・ロール印刷ファウンドリ技術」を基に、柔軟な基板上でナノ構造体を連続的に形成する「ロール・ツー・ロール・ナノ印刷」プロセスを独自に開発した。

これにより、従来は硬いニッケル金型を用いて一つずつ製造されていたメタレンズを、円筒形ローラーで作製した柔軟な高分子複製金型を用いることで、新聞を印刷するように連続的かつ大量に生産できるようになった。

今回の成果は、世界の光学業界が長年抱えてきた「メタレンズの大量生産」という課題を解決し、次世代光学市場における重要な転換点になると評価されている。

科学技術情報通信部は「スマートフォンのカメラの出っ張り問題の解決はもちろん、軽量な眼鏡型拡張現実(AR)グラス、超高精度の医療映像機器、宇宙光学システムなど、先端産業全般にわたり革新的な変化をもたらす見通しだ」と述べた。

今回の研究成果は、世界最高峰の学術誌『ネイチャー(Nature)』に16日付で掲載された。

dlektha0319@korea.kr