科学技術

2026.04.24

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「2次元磁性ファンデルワールス」分野の研究成果について説明するソウル大学物理天文学部のパク・ジェグン教授=20日、世宗市、聯合ニュース

「2次元磁性ファンデルワールス」分野の研究成果について説明するソウル大学物理天文学部のパク・ジェグン教授=20日、世宗市、聯合ニュース


[ソ・エヨン]

韓国の研究チームが15年以上にわたり切り拓いてきた物理学分野が、ついに世界的な学術標準として認められた。

韓国科学技術情報通信部は22日、ソウル大学物理天文学部のパク・ジェグン教授の研究チームがまとめた「2次元磁性ファンデルワールス(van der Waals)物質」に関する総説論文が、物理学分野で最も権威ある学術誌の一つ「Reviews of Modern Physics」に掲載されたと発表した。

日常でよく見られる磁石は、体積を持つ3次元構造として安定した磁性を保っている。しかし、原子1層ほどの極めて薄い2次元でも磁石の性質を示せるのかどうかは、長年の難題だった。

1943年、ノルウェーの物理学者ラルス・オンサーガー(Lars Onsager)はその可能性を理論的に示したが、実験的に確認されるまでには70年以上を要した。

こうした中、ソウル大学のパク教授の研究チームは2016年、この理論を世界で初めて実験的に証明した。さらに氷点下118度以下の極低温環境で、三硫化リン鉄(FePS3)から磁性原子層を取り出し、2次元磁性ファンデルワールス物質の実現に成功した。

この成果は、同チームが2010年から積み重ねてきた研究の集大成であり、新たな量子現象や未解決課題、今後の研究方向を体系的に示すものとなった。その結果、世界の研究分野における指針となる可能性がある。

さらに、スピンを用いた量子制御技術により、次世代スピントロニクスや量子デバイスの実現可能性を示し、産業応用への道を開いた。

2次元磁性体は、従来の電子素子の性能や電力効率の限界を超える超低消費電力の磁気メモリや超高速スイッチング素子の開発、さらには量子制御プラットフォームの設計など、幅広い分野への応用が期待される。

xuaiy@korea.kr