韓国初のAIロボット僧侶「ヒェアン」とイム・ジュンヨン教授
[ソウル=イ・ダソム]
[写真=イ・ジョンウ]
小さく丸い頭部に、丸みを帯びた胴体。肩から腕へと続く関節構造と、指先まで精密に動く手。全身は金属に覆われているが、その設計には、傷ついた人々をそっと慰めたいという思いが込められている。それが、韓国初のAIロボット僧侶「ヒェアン」だ。
ロボットは悟りを開くことができるのか。人間はロボットと心を通わせることができるのか。そして将来、僧侶という存在はロボットに代替され得るのだろうか。AI技術が宗教の領域にまで広がる中、AIロボット僧侶への関心が高まっている。
「人の疲れた心を癒やす温かな存在」
ヒェアンの開発を主導した東国大学機械ロボットエネルギー工学科のイム・ジュンヨン教授は、このロボット僧侶をそう紹介する。人を認識すると自ら近づき、合掌してあいさつするなど、利用者との間に自然な感情的つながりを生み出すよう設計されているという。こうした非言語的な振る舞いが、従来の機械的なチャットボットや単なる案内ロボットとは一線を画す、ヒェアンならではの特徴だと説明する。
現在、ヒェアンは国内外の観光客に対し、施設内の位置案内や合掌が持つ意味、仏教の教えなど、韓国の仏教文化を韓国語と英語で紹介している。さらに、通信環境に左右されない「オンデバイスAI」を搭載し、ネットワークが不安定な環境でも遅延なく対話できる点が特徴だ。「意図分類」機能で質問の意図を自動判別し、「検索拡張生成(RAG)」技術により信頼性の高い回答を提示する。
イム教授は今後、訪韓観光客のシェアが高い中国語や日本語をはじめとする多言語対応の拡大も視野に入れているという。
仏教行事「燃灯会」で行列の先頭に立つAIロボット僧侶「ヒェアン」(左)と、巡回・安全用の四足歩行ロボット「グーギー」=16日、ソウル