加圧した原油を常温で多孔性分離膜に通し、ガソリンやナフサ、灯油などの軽質成分を分離するプロセスの模式図=KAISTコ・ドンヨン教授
[コ・ヒョンチョン]
韓国の研究チームが、原油を加熱せずに常温で分離できる高分子分離膜技術を開発した。
科学技術情報通信部は25日、KAIST(韓国科学技術院)のコ・ドンヨン教授らの研究成果が国際学術誌「ネイチャー」に24日(現地時間)付で掲載されたと発表した。
現在の石油精製では、原油を350度以上に加熱し、沸点の違いを利用してガソリンや灯油、軽油などを取り出す蒸留法が一般的に用いられている。
これに対し、研究チームは多孔性高分子分離膜を利用し、加熱せずに常温で原油の成分を分離する新技術を開発した。
実験の結果、新たに開発した分離膜は従来技術の23倍以上の分離速度を示し、28日間にわたって安定した性能を維持した。
また、この技術を実用化すれば、エネルギー使用量を31.6%、二酸化炭素排出量を37.6%、運用コストを36%削減できると研究チームは試算している。
コ・ドンヨン教授は今回の研究について、「原油が分離膜を通過する過程で、自ら最適な分離経路を形成するという新たな原理を明らかにした」と説明した。
hjkoh@korea.kr