科学技術

2026.08.06

次世代BCIチップの構造と信号処理回路図=『Advanced Science』掲載論文

次世代BCIチップの構造と信号処理回路図=『Advanced Science』掲載論文


[コ・ヒョンチョン]

脳内の神経細胞の情報を把握できる次世代ブレイン・コンピューター・インターフェース(BCI)技術が、世界で初めて開発された。認知症やパーキンソン病、うつ病など、様々な脳疾患の精密な診断や治療への活用が期待される。

韓国科学技術研究院(KIST)は5日、神経細胞の電気信号と光信号を1つの半導体チップで同時に測定できる次世代BCI技術を開発したと発表した。

BCIは「脳インプラント」とも呼ばれる。脳内に埋め込んだチップを利用し、思考だけでコンピューターやロボットアーム、電動車いすなど、IoT(モノのインターネット)につながった外部機器を制御したり、脳深部を刺激して脳疾患を治療したりする技術だ。

今回の技術は、電気信号と光信号を組み合わせて解析することで、神経細胞の活動時点と種類を同時に把握できる。汎用CMOSプロセスと3Dプリンティングによる後工程を適用し、製造コストも従来の100分の1水準に低減した。

研究チームは、生きたマウスの脳にチップを移植し、脳波の変化と神経細胞の反応を同時に測定した。移植から1週間が経過した後も、炎症反応や運動機能に異常がないことが確認されている。

今回の研究成果は、国際学術誌『Advanced Science』の6月19日付の表紙論文として掲載された。

hjkoh@korea.kr