科学技術

2026.10.15

農家が稲の収穫作業を行う様子=9月3日、釜山、聯合ニュース

農家が稲の収穫作業を行う様子=9月3日、釜山、聯合ニュース


[ホン・アンジ]

気候変動によって高温や集中豪雨が頻発する中、稲の種子の最適な収穫時期を高精度で予測する人工知能(AI)プログラムが開発された。

国立種子院は14日、韓国電子技術研究院の全北(チョンブク)本部と共同で「AIベースの種子収穫時期予測プログラム」を開発し、政府の普及品種の生産現場をはじめ、地方自治体や民間の種苗業者に無償で提供していると発表した。

種子用の稲は、収穫が早すぎると実りが不十分となり、遅れると秋雨の影響で穂から芽が出る「穂発芽(ほはつが)」を引き起こし、品質や発芽率が急激に低下する。これまでは農家の経験や目視による観察に頼ってきたため、近年の急激な気象変動への対応が困難であった。しかし、今回のプログラムの導入により、気象災害が発生する前に、収穫スケジュールを調整できるようになった。

生産者が栽培地域や出穂日などの基本情報を入力すると、AIが1980年から2025年までの46年間に蓄積された積算温度データと当年の気象情報を総合的に分析し、圃場ごとの適切な収穫時期をグラフで示す。今年、政府が普及させる稲の24品種、計9565の圃場に試験適用した結果、実際の収穫時期との誤差が±3日以内に収まるなど、高い予測精度が確認された。

政府が供給する種子だけでなく、地方自治体が供給する上位段階の種子や民間企業の種子についても、統一された基準に基づいて収穫時期を判定できるようになり、全国的な種子の品質管理体制もさらに高度化する見通しだ。両機関は今後、現場で収集した収穫データや農業衛星の情報を新たに連携させ、予測精度のさらなる向上を目指す。

国立種子院のヤン・ジュピル院長は、「気候変動により、これまでの経験だけでは収穫時期を見極めることが難しくなった農家にとって、今回のプログラムは大きな助けになるだろう」と述べた。その上で、「プログラムとマニュアルを無償で提供しているので、稲・麦類の生産者団体や関係機関に積極的に活用してもらいたい」と呼びかけた。

shong9412@korea.kr