社会

2017.10.24

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韓国の発酵食品であるマクワウリとチナムルの漬物



[ソ・エヨン、イ・ギョンミ]
[写真=全羅北道生物産業振興院]

「発酵食品」は昔から世界の人々に人気のある食べ物の一つだ。野菜を始めとして果物や牛乳などを材料にし、種類が多く栄養価も高い上に、保存性も高い。

ワイン・チーズ・ヨーグルトを含め、塩漬けした白菜を唐辛子やネギ、ニンニクなどを使って発行させた韓国の「キムチ」、野菜汁と塩、酵母の抽出物を入れて作るイギリスの「マーマイト(marmite)」、豆を発効させて作る納豆、インドネシアのテンペ(tempeh)などが代表的な発効食品として挙げられる。

19日、全羅北道の全州(チョンジュ)で開かれた「第15回全州国際発酵食品エキスポ」にはこのような発酵食品が集まった。「発効、食品産業の未来」とのテーマで、韓国・日本・ ジョージア・ギリシャ・ケニア・コロンビア・ドイツなど20カ国の350業者が生産した約3千種類の発効製品が5日間紹介された。

ドイツとギリシャはワイン、エクアドルはラズベリー酢、イタリアやフランスなどはチーズを展示した。特別館を開いたジョージアはお魚の発効ソース、ワイン、チーズ、漬物などを紹介した。

ジョージアのパータ・マチャバリアニ(Paata Machavarini)JSCジョージアビールカンパニー代表は、「発効エキスポが今までの食品展示会とは違って、バイヤーとの取引以外にも消費者の反応が現場ですぐ確認できるとのメリットがあると聞いて参加することにした」とし、「良い成果が期待される」と語った。

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様々なワイン、チーズ、漬物、オリーブオイルなどを紹介する「ジョージア特別館」



韓国の代表的な発酵食品であるキムチ、テンジャン、コチュジャンなど伝統の醤(ジャン)、イチジクワイン、黒ニンニクシッケ、トマトコチュジャンなど独特な発効製品が来場客の目を引いた。

地域の伝統文化を保存・継承してきた10人の食品名人の料理が食べられる特別展示「大韓民国食品名人展」も開かれた。松花と松葉などを入れて100日間熟成して作られた「松花百日酒」から1千日間熟成した「柿酢」など、手間暇かかる料理が紹介された。

宋河珍(ソン・ハジン)全北道知事は、「世界中の長寿村と言われる地域には、必ずその土地特有の発効食品がある」とし、「発効食品の産業化だけでなく、発効文化の拡散にも役立つこのエキスポが海外へ進出し、成長するきっかけになってほしい」と述べた。

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「全州国際発効食品エキスポ」海外企業館内のチーズブース