社会

2018.04.19

180418_panmunjeom_1.jpg

共同警備区域越しに見える北側施設「板門閣」を撮影する記者ら=18日、板門店



[板門店=イ・ハナ、キム・ヘリン、イ・ギョンミ]
[写真=ゾン・ハン]

板門店は、1953年7月27日、韓国戦争停戦協定の署名が行われた場所で、ソウルから52キロ、また北朝鮮の平壌(ピョンヤン)から215キロ離れた所に位置する。南北が唯一顔を合わせることのできる共同警備区域(JSA)を中心にして、南側には「自由の家」と「平和の家」が、北側には「板門閣」や「統一閣」などが設置されている。

事前予約を通じて団体見学のみ可能となっている板門店が南北首脳会談の開催場所に決まり、観光客からのお問い合わせが殺到しているそうだ。

18日、南北首脳会談準備委員会は報道陣を対象に板門店を前もって取材できるようプレスツアーを開催した。14カ国から76社の記者らが参加し、約2時間半間板門店を取材した。

記者らは軍人たちの検問する統一大橋で身元確認手続きを経て、JSA安全保障見学館に到着した。撮影許可に関する条件を守ること、挑発行為を慎むことなどに関する説明を聞いた後、ツアー専用のバスで板門店に移動した。

180418_panmunjeom_2.jpg

2018南北首脳会談が行われる板門店の「平和の家」=18日、板門店



「自由の家」に着き、記者らはJSAに向かってしきりにシャッターを切り始めた。

CNN、NHK、CCTVなどの記者らは今回の会談の生中継について関心を示し、軍事境界線の前で現場リポートを練習した。

スペインのEFE通信社のアンドレス・サンチェス・ブラウン記者は「様々な角度から板門店を撮影することができないのは残念だが、保安上の理由で無理だっていうことを理解する」とし、「今回の会談は、細かいところにまで気を配っているようだ」と話した。

南北首脳会談が行われる「平和の家」も注目の的になった。「平和の家」は地上3階建ての建物で、南北対話が活発に行われることに備えて建てられた。記者らは「平和の家」の外部を撮影し、会談準備に関する報道映像を作った。

フランス・メディア・モンドのフレデリック・オジャルディアス記者は「平和の家が工事中で入れないのが残念だ」とし、「ツアーで『平和の家』を一番詳しく見たが、金正恩(キム・ジョンウン)がここまで車で来るか、また文在寅(ムン・ジェイン)大統領が彼をどのように歓迎するか気になる」と話した。

180418_panmunjeom_3.jpg

板門店の共同警備区域で、韓国警備兵が軍事境界線越しに移動している北朝鮮の警備兵を見ている=18日、板門店



報道陣は道路で南北間出入りを管理する「京義線鉄道南北出入事務所」を最後に訪問し、「平和、新たな始まり」との案内板を撮影した。

一方、2018南北首脳会談準備委員会が18日に発表した資料によると、2833人の内外報道陣が取材登録した。海外メディアからは、34カ国180社の858人が登録した。

km137426@korea.kr