日帝強制動員被害者支援財団で開かれた「浮島号名簿分析3次経過報告会」で名簿を巡り議論する遺族と関係者ら=29日、ソウル、聯合ニュース
[テレシア・マーガレット]
光復直後、帰国途中の朝鮮人数千人の命を奪った「浮島号事故」の実態が、政府による初の分析で明らかになった。
行政安全部は29日、ソウル・鍾路(チョンロ)区の「日帝強制動員被害者支援財団」で開かれた「浮島号名簿分析・第3次経過報告会」で、日本政府から受け取った名簿を確認した結果、乗船者は3542人、死亡者は528人と集計されたと発表した。
これは、日本政府が1945年と1950年にそれぞれ公式発表した数値(乗船者3735人、死亡者524人)とは、やや異なっている。日本が保管してきた名簿が不完全であったことを示す傍証でもある。
浮島号は1945年8月22日、強制動員された朝鮮人とその家族を乗せ、日本・青森県大湊港を出港し釜山へ向かう途中で、出港からわずか2日後、予定航路を外れた京都府舞鶴港沖で原因不明の爆発により沈没した。事故の原因や正確な被害規模は、いまだ明らかになっていない。
これまで日本政府は、乗船者名簿は存在しないと主張していた。しかし昨年5月、ある日本人ジャーナリストの情報公開請求により、名簿の存在が判明。その後、外交部が交渉を行い、昨年9月と10月に計53件の資料を受け取った。また、日本側が保有を認めた関連資料75件もあわせて取得した。
韓国政府は、今回の分析が名簿に記載された人員を基準とした一次結果であることを明らかにした。学界や遺族側では、実際の被害は名簿の人数を上回ると見ている。
行政安全部はまず、遺族に個別に連絡し、家族が乗船者名簿に含まれているかを確認できるよう案内する。今後は、過去の調査資料や帰還記録と照合しながら、追加検証を進める。検証結果に応じて、追加被害者の特定や死亡経緯の精密分析などの、後続措置を迅速に進める計画だ。
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