経済

2016.06.09

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投入を控えている韓国型の動力分散式高速列車EMU-250。最高速度は時速250kmを誇り、グローバルでの高速列車の受注競争にも積極的に乗り出すものと見られる



韓国鉄道公社(KORAIL)は8日に現代ロテムと動力分散式高速列車(EMU-250)30両を2020年8月までに購入する契約を締結した。

今回導入されるEMU-250は、200km/h以上の速度で走れるように設計された慶全(キョンチョン)線区間に投入される予定だ。慶全線は、慶尚南道(キョンサンナムド)密陽市(ミリャンし)三浪津駅(サムランジンえき)と光州市(クァンジュし)光州松汀駅(クァンジュソンジョンえき)を結ぶ総延長300kmの新設路線。EMU-250は最高速度250km/hを誇り、現在運行中のKTX-山川(サンチョン)とは違ってエンジンを各車両に分散配置することで加・減速能力を向上させたのが特徴だ。

韓国型の動力分散式高速列車は2007年に開発が始まり、2013年3月に運行線路で世界で4番目に421.4km/hを達成、12万kmにおよぶ走行テストを終えた。KORAILは、EMU-250の商用化によりグローバルでの高速列車の受注競争に国内の鉄道業者も参入可能になったと意義付けた。

KORAILのホン・スンマン社長は「14兆3千億ウォン規模に上るマレーシア~シンガポール間を結ぶ総延長320kmの高速鉄道建設における入札にも国内企業が進出できるものと見られる」と語った。とくに、トルコ国鉄で推進中のアンカラ~シヴァス、アンカラ~イズミル間を結ぶ3兆ウォン規模の鉄道建設事業の発注車両もEMU-250のような動力分散式高速列車であるため、海外進出の可能性が見込まれている。

コリアネット ウィ・テックァン記者
翻訳:イ・ジンヒョン
whan23@korea.kr