香港のアクション俳優ジャッキー・チェンさんが好きなユッケジャンやハリウッド女優のグウィネス・パルトローが動画の中で料理しているビビンバ、ミシェル・オバマ大統領夫人が独自の材料とレシピをツイッターで紹介したキムチなど、今や韓国料理は世界の人々に愛される人気メニューの一つになった。
こうした韓国料理の世界的な関心の高まりを受け、韓国観光公社は海外で手軽に韓国料理を楽しんでもらおうと、6カ国語(英語、日本語、簡体字、繁体字、ドイツ語、フランス語)に翻訳された韓国料理レシピ本『Easy Korean Cooking』を先日発刊した。
海外で手軽に韓国料理を楽しんでもらおうと韓国観光公社が発刊した韓国料理レシピ本『Easy Korean Cooking』の電子書籍の画像(左)。写真はキムチチゲのレシピ。レシピが写真とともに詳しく説明されている
従来の本は、伝統的な韓国料理のレシピばかりだったり、海外で材料が手に入りにくく、読者が実際に料理するのが難しいものが多かったが、同書は現地でも手に入る材料と調味料で料理できるようにつくられている。また、料理の経験が多くなくても同書に掲載されている写真を見れば簡単に調理できるように、各材料の種類や計量単位、スープ、汁など基本的な調味料の作り方やご飯の炊き方など韓国料理の基礎から学べる構成になっている。
同書で紹介されているメニューは、ビビンバやキムチチゲ、プルコギ、チャプチェ、カルビチム、白菜キムチ、ユッケジャン、トッポッキなど外国でも人気の韓国料理18種で、それぞれ写真の順序通りにレシピが説明されている。
また、プルコギに合う牛肉の部位や、トッポッキを調理する際は先にトックを茹でるといった料理のコツなど、外国人の読者にとても参考になる内容がQ&Aコーナーで紹介されている。特に、このコーナーの英語版では韓国料理にはどんな油を使えば良いのか、日本語版と中国語版では参鶏湯を調理する際は必ず大きな鶏を丸ごと入れなければいけないかなど、それぞれの読者の食文化の特性に即したQ&A情報が提供されている。
韓国観光公社が発刊した韓国料理レシピ本『Easy Korean Cooking』では計18種の韓国料理のレシピが紹介されている
韓国観光公社は『Easy Korean Cooking』を同社の30の海外支社、韓国の関連機関、観光案内所に配置するとともに、韓国在住外国人に無料で配布するほか、同社のホームページ(www.visitkorea.or.kr)を通してe-bookとして提供する。この内容は、グーグルプレイやアップルストアを通して英語で制作された韓国PR刊行物アプリ「K-books」をダウンロードすれば携帯電話やタブレットPCでも読むことができる。
コリアネット ユン・ソジョン記者
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