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2020.04.29

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感染防止の最前線に立つ韓国政府の疾病管理本部の鄭銀敬・中央防疫対策本部長=16日、世宗政府庁舎


[キム・ミンジ、キム・ウニョン]
[写真=聯合ニュース]

新型コロナウイルス感染症(以下、コロナ19)が世界に広がっており、感染防止の最前線に立つ韓国政府の疾病管理本部の鄭銀敬(チョン・ウンギョン)中央防疫対策本部長は、「コロナ19対策で最も重要であるのは、冷静に落ち着くことだ」と強調した。

鄭本部長は1月20日に韓国で初の感染が確認されてから2月26日まで、一日も休まず記者会見を行い感染状況などを伝えてきた。会見回数も62回(2月27日基準)に上る。

コロナ19との戦いが3カ月間続き、感染者が増加することで、感染防止の重要性がさらに高まった。

感染者が増えるにつれ、鄭本部長の白毛も増えた。髪を洗う時間ももったいないと言いながら、短いヘアスタイルにした。

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1月20日、韓国で初の感染者が確認されたことを記者会見で発表する疾病管理本部の鄭銀敬・中央防疫対策本部長=世宗政府庁舎


しかし、鄭本部長のコロナ19状況を伝える様子は変わらなかった。

初の感染者や大邱(テグ)で大規模集団感染が確認された時も、海外から韓国政府の対策が注目された時も、感染者が10人台になった時も、その状況を冷静に落ち着いた声で伝えた。

国内外のメディアによると、鄭本部長は2015年の中東呼吸器症候群(MERS)などの過去のアウトブレイクからの経験を活かし、コロナ19に対応する。鄭本部長は「リアルヒーロー」と呼ばれ、感染防止に欠かせない人として挙げられる。

鄭本部長は10日、記者会見で「コロナ19拡大防止に取り組んでいる全ての人々に感謝する」とし、「疾病管理本部は常に科学的な根拠や専門性、厳密さを基盤に感染症を管理する」と述べた。

kimmj7725@korea.kr