旧日本軍の慰安婦被害者が共同で生活する施設「ナヌムの家」を訪問して写真撮影をしているドイツのゲアハルト・シュレーダー前首相(左から2番目)と梁基大光明市長(左から3番目)
[ミン・イェジ、イ・ギョンミ]
[写真=光明市庁]
ゲアハルト・シュレーダー(Gerhard Schröder)前ドイツ首相は11日、旧日本軍の慰安婦被害者が共同で生活する施設「ナヌムの家」(京畿道広州市)を訪問し、被害者らと面会した。
シュレーダー前首相の訪問は、梁基大(ヤン・ギデ)光明市長からの招待で行われた。
光明市庁の関係者は、「歴史問題に関して謝罪と賠償を実践したシュレーダー前首相の訪問は、被害者を慰めると同時に、日本にもメッセージを送られるとの考えから企画した」と述べた。
シュレーダー前首相は同日の午後3時頃「ナヌムの家」に到着し、被害者の追慕碑を訪れて献花し、黙祷した。ナヌムの家の安信権所長から「平和の少女像」と亡くなった被害者の胸像に関する説明を聞き、慰安婦歴史館の内部も見回った。また、李溶洙(イ・ヨンス)・李玉善(イ・オクソン)さんなど 慰安婦被害者らと話した。
シュレーダー氏は「被害者が望んでいるのは復しゅうや憎しみではなく、日本が歴史的にあったことを認め謝罪することだけだと聞いた」とし、「被害者の生前に(日本が)謝罪することを願う」と述べた。
ドイツのシュレーダー前首相に少女像のバッジを付けている李溶洙さん=11日、光州
李溶洙さんは直接、シュレーダー前首相に少女像のバッジを付け、「(シュレーダー前首相から謝罪を受けた)ホロコーストの被害者は幸せだと思う」と話した。
シュレーダー前首相は、ナチス・ドイツによるユダヤ人迫害の犠牲になった少女アンネ・フランクの銅像の写真と共に1000万ウォン(約96万円)を寄付した。これに応じて「ナヌムの家」は、故金順德(キム・スンドク)さんが描いた絵と少女像の模型などを渡した。
シュレーダー前首相は芳名録に、「このように大きな苦痛を受けた方々のことを考えると涙が出る(Mit Tränen für ein großes Leid)」と書いた。
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