社会

2019.10.30

チャド・ターナーさんが米ホワイトハウスのウェブページに投稿した東京オリンピックでの旭日旗使用禁止を求める請願=ホワイトハウスの請願サイトキャプチャー

チャド・ターナーさんが米ホワイトハウスのウェブページに投稿した東京オリンピックでの旭日旗使用禁止を求める請願=ホワイトハウスの請願サイトキャプチャー



[ユン・ソジョン、イ・ギョンミ]

米ホワイトハウスのホームページに投稿された「2020東京オリンピックでの旭日旗使用禁止を求める」請願に、10万人以上が署名した。投稿から30日以内に10万人以上の請願署名が集まれば、ホワイトハウスは何らかの回答をする規定となっているため、近いうちにホワイトハウスからの公式回答が出るとみられる。

米国人男性のチャド・ターナー(Chad Tanner)さんは9月24日、ホワイトハウスの請願サイト「We the People」に、「2020東京オリンピックでの旭日旗使用を許可した日本と、国際オリンピック委員会(IOC)の決定に反対する」と題する請願を投稿した。


ユーチューブ・チャンネル「ハイ・チャド(Hi Chad)」を運営するターナーさんは、「旭日旗は、アジアの国と第2次世界大戦に参戦した米国の参戦勇士に対する侮辱」とし、「この旗は残酷な戦争犯罪を犯した日本帝国主義の軍隊を象徴するもので、ナチスを象徴する旗を見ているようだ」と主張した。

また、「和合・平和の祭典であるオリンピックに旭日旗の掲げられる場所はない」とし、「この旗は、韓国・北朝鮮と日本の関係を悪化させ、米国の平和への努力に否定的な影響を与える」と懸念を示した。その上で、「米国最高の指導者が東京オリンピックでの旭日旗使用に反対してほしい。日本政府の旭日旗使用強行に抗議の意を表すことを求める」と書いた。

ターナーさんは自分のユーチューブチャンネルに、「旭日旗使用に反対する公告がタイムズ・スクエアから拒絶された?!ホワイトハウスに請願する!」という動画をメインに設定してある。3日にアップされたこの動画は、再生回数約30万件、高く評価3万5千件以上を記録し、4583件のコメントが投稿されている。

旭日旗は、19世紀末から日本帝国主義によるアジア侵略戦争に採用された日本軍隊の旗である。


日本の極右団体による外国人への差別や嫌悪などでも広く使われている旭日旗は、ナチスのハーケンクロイツが欧州の人々に第2次世界大戦の痛ましい記憶を思い出させるのと同様に、日本に侵略された韓国・中国・東南アジアの国民に歴史的な苦痛を早期させる、明白に政治的なシンボルである。

このため、国際サッカー連盟(FIFA)とアジアサッカー連盟(AFC)は、競技場への旭日旗搬入を禁止している。