社会

2020.07.24


英文サイト「Maywespeak」に掲載されたVANKのポスターと請願書=同サイト


[ソウル=キム・ヨンドク、キム・ウニョン]

「日本政府は約束を守らず、嘘をついている」。日本政府をイソップ寓話の「オオカミ少年」と「ピノキオ」に例えるポスターがSNSで話題となっている。制作は、韓国の民間組織であるサイバー外交使節団「VANK」の団長を務める朴起台(パク・ギテ)さん。

2015年にユネスコ世界文化遺産として登録された「明治日本の産業革命遺産(製鉄・製鋼、造船、石炭産業)」23施設を紹介する「産業遺産情報センター」が一般公開されている。登録の際、日本政府は、強制動員問題や歴史全体について理解できるようにすると約束した。だが、情報センターでは、端島(以下、軍艦島)における強制動員問題について、その事実を確認することができなかった。  

朴さんは「日本政府が強制動員の歴史を歪曲している」と指摘し、「我々は歴史を立て直す活動をしている」と述べた。その取り組みを1919年3月1日に韓国で起きた日本支配からの解放を求める「3・1独立運動」に、「VANK」を独立運動家の柳寬順(ユ・グァンスン)烈士に例えた。

朴さんは、情報センターの展示内容について「歴史を歪曲しているとする証」とし、「日本政府が自ら全世界に公開した行為」と批判した。

サイバー外交使節団「VANK」の団長を務める朴起台さん(右)=VANK

「VANK」は、日本政府による歴史歪曲を立て直そうと呼びかける請願書を英文サイト(http://maywespeak.com/unesco)に掲載し、登録の後続措置を確認するよう、ユネスコに求めた。2月からスタートした請願書に4千人が同意し、参加している。名前とメールを入力すれば、参加できる。

ポスターは、SNS上で、先月17日から現在までの間に、約6万の「いいね」を記録している。朴さんは、「全世界の人々に韓日両国の方針を知ってもらいたい」という趣旨で制作し、「歪曲の内容に注目してほしい」と強調した。

また、「VANK」の活動に対し、「独立運動や民間レベルでの外交活動、歴史を立て直すなどの様々な分野で活動している」と紹介した。


日本による強制動員を説明するカードニュース=VANK


kyd1991@korea.kr