19日にロシア・ソチのアイスバーグ・スケート・パレスで行われた2014年ソチ冬季五輪フィギュアスケート女子ショートプログラムで、「フィギュアクイーン」キム・ヨナ選手が、表現力豊かな演技を披露している(写真提供:大韓体育会)
「とても感動的だった。キム選手は、自分がフィギュアクイーンであることを自ら立証した。他のライバル選手たちにとっては衝撃的だった。文句のつけようのない完璧な演技だった。ジャンプのスピードと高さ、優雅な表現力、どれをとっても最高だった。金メダル候補の筆頭が完璧な演技を見せた」‐ 英BBC
「キム選手は、フィギュア人生の中で一度もメダル圏から外れたことがない。恐らくマインドコントロールするコツを心得ているのだろう。どうすればあのような完璧な演技ができるのだろうか。素晴らしいの一言に尽きる。ディフェンデングチャンピオンらしい驚くべき演技だった。キム選手は、メンタルもフィジカルもこの種目最高の選手だ。リンクの上で音楽とひとつになっていた」‐カナダCBC
「フィギュアクイーン」キム・ヨナ選手が2014年ソチ冬季五輪フィギュアスケート女子シングルのショートプログラムで首位に立ち、冬季五輪2連覇が濃厚となった。
キム選手は、19日にロシア・ソチのアイスバーグ・スケート・パレスで行われたフィギュアスケート女子シングルショートプログラムで、国際スケート連盟(ISU)が主催したフィギュアスケートショートプログラムの今シーズンの最高得点74.92点で首位に立った。ミュージカル「リトル・ナイト・ミュージック」の挿入曲「悲しみのクラウン(Send in the Clowns)」に合わせて演技を行ったキム選手は、技術点(TES)39.03点、芸術点(PCS) 35.89点、合計74.92点をマークした。
19日に行われた2014年ソチ冬季五輪フィギュアスケート女子ショートプログラムで、「フィギュアクイーン」キム選手が「悲しみのクラウン」に合わせて美しいスパイラル(Spiral)を見せている(写真提供:大韓体育会)
前回のパンク‐バー大会以降、「ジャンプのお手本」といわれてきたキム選手は、プログラムの最初のジャンプでその日の出来を左右するトリプルルッツ‐トリプルトゥループのコンビネーションジャンプを完璧に決め、会場を沸かせた。キム選手は、この最初のジャンプで基本点10.10点に実施点(GOE)1.50を加えた11.60点を獲得した。キム選手は、続くトリプルフリップでも実施点(GOE)1.10を加えた6.40点を獲得し、3回のジャンプだけで技術点の半分近い18点を獲得した。最初のコンビネーションジャンプに続き、トリプルフリップも完璧に成功させたキム選手は、スピンとダブルアクセルも完璧に決めた。
キム選手は、完璧な技術とともに表現力豊かな演技を見せ、2分50秒間、観衆の目を釘づけにした。キム選手の演技は、芸術点が前回のバンクーバー大会を2.09点上回る35.89点で、芸術性で最高の評価を受けた。
キム選手は、「最初のジャンプが一番心配だった。最初のジャンプを終えて一つヤマを越えたと考えた。最初のジャンプが成功したので、気持ちが楽になり、集中して演技することができた」と語った。
19日に行われた2014年ソチ冬季五輪フィギュアスケート女子ショートプログラムで完璧な演技を見せたキム選手が、合計74.92点で首位に立った(写真提供:大韓体育会)
キム選手は、冬季五輪2連覇がかかるフリーで最後に登場し、「アディオス・ノニノ(Adios Nonino)」に合わせて演技する。フリーは20日19時(現地時間)に行われる。
一方、この日始めて冬季五輪の舞台に立った韓国のパク・ソヨン選手とキム・ヘジン選手は、ショートプログラムで24位までに与えられるフリーの出場権を獲得した。パク選手は技術点25.35点、芸術点23.79点、合計49.14点で23位、キム選手は技術点29.23点、芸術点25.14点、合計54.37点で18位につけた。
コリアネット チョン・ハン記者、イム・ジェオン記者
hanjeon@korea.kr
19日、2014年ソチ冬季五輪フィギュアスケート女子ショートプログラムで首位に立ったキム選手は、20日に行われるフリーで冬季五輪2連覇に挑む(写真提供:大韓体育会)
19日に行われた2014年ソチ冬季五輪フィギュアスケート女子ショートプログラムで、キム選手が演技を終えた後に手を振って観衆の声援に応えている(写真提供:大韓体育会)