「伴侶動物」の代表とされる「犬」=Iclickart 上記の写真は著作権法によって保護されています。無断転載、転用、複製などの二次利用を固く禁じます。
[東京=春日花 (日本) ]
韓国では「買わずに養子縁組しよう」(사지말고 입양하세요)というスローガンが掲げられ、動物保護への取り組みが進められています。ペットを商品として見るのではなく、家族の一員として家庭に迎えるという意味です。ペットたちの命の重さを尊重するということです。
これまでは、「愛玩動物(ペット)」と呼んでいましたが、2000年代に入ってからは家族の一員という意味の「伴侶(パートナー)動物」という言葉が広く使われるようになりました。
「伴侶動物」を支援する制度もあります。ソウル市では、捨て犬と養子縁組した飼い主に対し健康診断や中性化手術代の一部を支援する政策が開始されており、捨て犬と養子縁組をする一般家庭も増加しています。
「伴侶動物」の代表とされる「犬」=Iclickart 上記の写真は著作権法によって保護されています。無断転載、転用、複製などの二次利用を固く禁じます。
また、犬たちと楽しめるドックカフェやテーマパークも流行しており韓国国内にペット同伴で宿泊できるホテルは約700か所に増加しております。京畿道(キョンキド) 高陽市(コヤンシ)にあるスターフィールドというデパートや坡州(パジュ)にあるロッテプレミアムアウレットでは、犬同伴が可能。
昨年9月のソウル国立現代美術館では補助犬以外の犬の入場が認められた「みんなのための美術館、犬のための美術館」展が開催されました。
ロゼ、イドン、TWICE公式アカウント
芸能界でもこの取り組みを支持する声が多く上がっております。BLACKPINのロゼ、元PENTAGONのイドン、TWICEのモモなどが捨て犬との養子縁組を行っています。
また、韓国では2019年11月4日から「犬は素晴らしい」(原題:개는 훌륭하다)という番組が放送されています。
「犬は素晴らしい」のワンシーン= KBS WORLD公式ホームページ
「犬統領」と呼ばれているカン・ヒョンウクが犬を飼う人たちの悩みを解決していく番組です。
昨年8月に出演したNU‘ESTのアロンは、養子縁組した愛犬がなかな心を開いてくれないという悩みを告白。犬の素晴らしさと同時に犬を飼うことの大変さを語り、多くのファンから共感の声が寄せられました。アロンが養子縁組をしたコッスニは毛がたくさん抜けるという身勝手な理由で駐車場に捨てられてしまっていたため、人間に対して強い警戒心を持っているようでしたが、番組出演後もアロンが熱心に世話をするうちに少しづつ仲良くなっていったようです。
*この記事は、日本のコリアネット名誉記者団が書きました。彼らは、韓国に対して愛情を持って世界の人々に韓国の情報を発信しています。
eykim86@korea.kr